超空間コベ

旗本退屈男の超空間コベのレビュー・感想・評価

旗本退屈男(1958年製作の映画)
4.0
市川右太衛門の三百本出演記念
作品としてオールスター大集結
でお送りする、超娯楽大作。

荒唐無稽。
まさに、ザ・ヒーロー。

あの立ち振る舞い。
あの低く響き通る声。
そして、あの殺陣。
全てが心地良く、もうずぅっと
見ていても飽きない。♪

自由奔放ではあるけど、礼節を
重んじ、相手の身分や立場に
関わらず、常に配慮を忘れない。
この辺りも好感度高し。♪

劇中終始一貫して派手な衣装を
引っ替え取っ替え。
「―――衣服を改める!」
最終決戦に備え最後のお色直し
をキメる早乙女主水之介。(笑)

衣装や殺陣、ストーリーなど、
全てが右太衛門をカッコ良く
見せるためだけに存在する。
それが右太衛門のライフワーク、
『旗本退屈男』なのだ。☆


しかし今作では、何と言っても
片岡千恵蔵をイチ推ししたい。
劇中大半に渡って見せていた
バカ殿の振る舞い。

「やめやめぃ!オモロぅないわ!
何かこう…ぞくぞくぅ~っとする
趣向は無いもんかのぅ?ハハ」

そこから一転、終盤で見せた
あの凄味!静かでドスの効いた、
まるで地獄の底から湧き上がる
様な、あのダミ声で…

「…おのれぇぇ、よぅも長々と
コケにしよったのォ…!」

───ズバシュッ!!☆

…うっひぃぃ、
怖ぇよ千恵蔵御大…!
志村のバカ殿に慣れ親しんで
いる方は是非一度ご覧頂きたい
です!(笑)


あと、若君の子が凛々しくて
メチャ可愛い!♪
女の子が演じてるみたいだね。
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