牧野

記憶の夜の牧野のネタバレレビュー・内容・結末

記憶の夜(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

とても面白かった。
前半はホラー感が強く恐くて見るのをやめようかと思ったけれど、後半交番で自分が20代ではなく40代のおじさんだと気付いた時から怒涛の伏線回収、恐かったシーンが丁寧に紐解かれていく様は見事。

〜ネタバレ〜
幸せだった主人公が事故に遭い父母を亡くし兄は重体。お金のない主人公は兄の手術代の為に殺人の依頼を承諾。しかし根からの優しい性格から直前で自分には殺せないと殺害をやめようとするが不運にも女(妻)とその娘を殺してしまう。自宅に飾られた家族写真を見て自分に殺人の依頼をしたのは主治医だったと知る。幼い息子に見つかるもその子は殺さず家を出る。主治医に詰め寄った結果屋上から落下。主人公はこの辛い記憶をすべて喪失してしまう。一人残された主治医の息子は事件解決の為、主人公と擬似家族の生活をして記憶を取り戻させていく。

主治医の息子(兄)の悲しさも、主人公(弟)の優しさも辛い。ラスト誰も幸せにならず、夢の中美しい記憶だけ残るのがとても良かった。
牧野

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