『I'd like to...』
一枚の絵画の前で静かにたたずむ。
私はまるで彫刻となり、今まで携えた世界は静かに崩れさったのだ。
それまで頑なになっていた自己価値観は
未完成のパズルのように床に散らばってしまった。
突如、未来の私からの電話により、正解である一言だけと伝えられ電話は切れた。
私は、今こそ自由になるときがきたのかもしれない。
肩の重荷が自然となくなっていることに気がついた瞬間
無意識に繰り返す私の呼吸も、そこには味や香りがあることを知ったのだ。
幸福の色彩が脳にジンワリと広がっていく。
パズルをもう一度つくろう。
一つ一つのピースを手に取れば、私が美しく生まれ変わるヒントであるということに気がつくこととなる。
