山本Q

レプリカズの山本Qのネタバレレビュー・内容・結末

レプリカズ(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

人造人間の話っぽいので鑑賞。キアヌ・リーヴスが出てる以外は何もわからず。

予想よりもざっくりとした内容で、SFというよりはサスペンス・スリラー的に面白かった。何より主人公の家族に対する想いがグッとくる。展開は良くわからないけど、普通な感じはあんまりしなくて退屈しなかった。テクノロジーでは無く、「家族と一緒にいたい男の話」という部分を中心に据えていたから、面白く見れたんだと思う。

人格移植がだんだんコピペフィーリングになっていく転換は面白い。
ロボットのモーションがコマドリっぽく手良かった。っていうかだいぶロボコップオマージュだった。ロボコップ2の自殺が続くシーンは残酷さとユーモアと皮肉が詰まったポール・バーホーベンらしさが凝縮されてていいよね。
せっかくVRインターフェイスをあれだけ作り混んでるのに高揚感が無いことを考えると、監督はあんまりSFには興味が無いみたい。

同僚が気のいい感じで優秀で思いやりもあり主人公に尽くすのにあまりにも報われなくて気の毒感がすごい。
敵役のジョン・オーティスさん。よく見る顔だけど掃除夫とか逃走車の調達係みたいなイメージが強いので、出世感があってよかった。「上り詰めたな」感。
妻役のアリス・イヴさん見たことある気がするけど、今作は美人で印象に残るいい感じだった。
そして、こんなザックリした感じなのに家族を失い取り戻したシーンでいちいち心を揺さぶってくるキアヌ・リーブス力がやっぱりすごい。ゾーイを選べなかったシーンと家族が蘇った朝のシーンはグッとくる。演出も的確でよかった。
何よりすごく家族思いの父親感を出している主人公のやっていることがドMADでマッドサイエンティストモノとしてのマッド度合いはかなり高いんじゃ無いだろうか。自分と家族のこと以外はどうなってもいい自己中心的な感じもサイコパスっぽくてマッドサイエンティスト感が増している。


Wikiで評価を見たら散々だったみたい。まあ、そうよね。
山本Q

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