Naoya

スヴェタのNaoyaのレビュー・感想・評価

スヴェタ(2017年製作の映画)
2.7
聴覚障害を持つ女性は工場主任の立場ながら、厳しい雇用環境、そして家庭環境に苦しんでいた。そして、彼女はある行動に出る。ろうあ者を描いた物語として、本作では手話での会話が主であり、言葉として発しない分、演技の力強さをより感じる内容。主人公であるスヴェタの行動一つ一つは共感できるものではないが、〝生〟に対する力強さ、貪欲さ、潔さ等、強い、固くなな意思を感じる。行動は、本能のままの人間らしさが際立つ姿。類をみない挑戦的な作品ではある。社会的なリアリティがありながらも、映画的な場面もありで、印象深い物語。本作では、主人公の女性をはじめ、ろうあ者の役はすべて実際のろうあ者が演じているのも、より印象深いものにしていて、真に迫ってます。
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