シネマスナイパーF

神と共に 第一章:罪と罰のシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)
-
地獄の改札までは本当にワクワクした一方、最初の裁判でコレ大丈夫かダメじゃねえかもしかしたらと思わされました
最終的には手を叩いて喜んでました
そんな映画です


基本的に裁判パートはひどいです
小学校で模擬裁判やってんの見せられてるレベル
実際に子供の裁判官いるし
映像と世界観で許されている
そのぐらいスケールのデカさが気持ちのよい高クオリティ
しっかり地獄だけど暗すぎない絶妙なバランスの世界観
亡者を喰らう人面魚は程よいキモさだし、ウソ地獄とかいう笑っちまうような名前の場所のモンスターも嫌いじゃない

流石韓国映画と言うべきか、原作で薄かった人間ドラマをこそ膨らませることで、楽しい地獄観光とちゃちな裁判ごっこを盛り上げている
あの時助けられなかった同僚だけど、実はその娘との交流を…など、割と点と点を繋げる構成なのもポイント高い
ただただ「貴人」とだけ情報提供され、物語が進むにつれて我々もジャホンの本当の人生を知っていく、という展開は真っ当で非常に正しいアプローチ
何やら主人公と大きく関連しているらしい怨霊の存在が素晴らしかったですね


果たせなかった後悔や当事者も知り得なかった悲しい事実、残酷すぎる現実などの要素を、超超超シンプルでわかりやすく且つ全くブレることなく真っ直ぐと観客に伝えつつ、映像はしっかりと盛り盛りで楽しませてくる
十長一短って雰囲気だな!!
後編が物凄く楽しみですよコレは