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運命は踊るのmhのレビュー・感想・評価

運命は踊る(2017年製作の映画)
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軍服のひとが訪ねてきただけで失神する女性という絶妙なプロットでスタート。戦争で息子を失った家族の話かと思ってたらだんだん話が変わってくるというミリタリーコメディ?
突然はじまる検問所パートが不条理+おしゃれで意味不明。イスラエルの検問所なので物騒かと思ったら、まったくそんなことはなく、だんだん傾いていくコンテナの中で、息子さんは日々ルーティンワークをこなしているのだった。
監督さん誰かと思ったら、戦車内の密室劇「レバノン」のひとか。だったら納得。
やりたいテーマがあって特殊なシュチュエーションを選んだのではなく、そもそもが尖ったことがやりたいひとなんだという認識を新たにする。
誤認事故→証拠隠滅したことの報いをどうつけんのかと思ってたら、そこでもおしゃれに処理してあった。
イスラエルに住むイスラエル人で、イスラエル軍扱うんならもっとほかに気にするべきとこあるんじゃないかなぁと思ってしまったのだった。
野心的な試みや、尖った表現は嫌いじゃないんだけど、この監督さんは苦手というか、おしゃれに逃げんなと思ってしまうの俺だけかもしれないんだけどね。
面白かった。
mh

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