クリプトン星人

ジョン・ウィック:パラベラムのクリプトン星人のレビュー・感想・評価

4.0
吾輩は犬である。名前はまだ無い。

ジョン・ウィック3を観た。
面白かったかどうかという結論から言うならば、面白い。
なぜならば、ジョン・ウィックを観ているという行為、状況自体に面白みを感じるのだ。
まだ何事も起こっておらんというのに、むらむらと胸が踊り、気分が高揚する。
1、2を経て、完全に調教された、謂わば調教済みの犬、ということだ。

しかし、ストーリーは褒められたものではない。
回を重ねるごとに内面的動機付けは薄れていくばかりだ。
犬、屋敷ときて、今回は指。指である。

だが、それは決して悲観すべきものでもない。
なんでもかんでも詰め込み、足せばよいというわけでもない。
敢えて引くということが、殊アクション映画には大事な事である。

なんだか矛盾しているようでもあるが、ストーリー性を引き、アクションを足すというのは、方向性としてはあながち間違ってもおらぬ。
皆がジョン・ウィックに求めるものは、心を打つ物語でもなければ、思考を巡らせる哲学でもなかろう。
精神的重圧を減らすことこそが、ジョン・ウィックを観る、大いなる目的ではないか。

何を食べたのか思い出せぬ。消化してしまえば何も残らぬ。
謂わば食い放題の飯屋。鬱憤を晴らす酒屋だ。
結構なことではないか。

3も続けば既視感も生まれるというもの。
それは致し方のないことであろうが、それでもなお、面白いのだからすごいことだ。

1で物事は生まれ、2で異なる性質が表れ、3で無限の可能性が広がる。
サードインパクトは一元を表すものだ。
否定も肯定もない、ありのままを受け入れる「ワンネス」。
どっかの鋼の、どっかのヒーローも言っておる。
全は一、一は全。ワンフォーオール・オールフォーワン。
心の壁、ATフィールドを溶かし、一つとなり受け入れればよい。

かの有名な野球選手、長嶋茂雄の背番号も3。ベーブ・ルースの背番号も3だ。
ホームラン級の、死に物狂いなアクションに身を委ねればよい。

3は幸運の数字。FORTIS FORTUNA ADIUVAT(幸運は勇者に味方する)

3の倍数と3が付く数字のときだけアホになります、とはよく云ったものである。



JOHN WICK

C H A P T E R さぁーん!(阿呆になる)

PARABLUM



チクタク…チクタク… ※以降3で阿呆になります(例外あり)



第一に逢ったのがアーネストである。
傍若無人で、偉大なる体格を有している。
吾輩の倍はたしかにある。
昂然(こうぜん)たるものだ。

ファーストインパクト。
スタイリッシュガンフーは鳴りを潜め、始まった泥臭いアクション。
リアリティーをすっかり放り投げたフィクション感に早々笑いを誘われる。
"ロシア民話集" A・アファナーシェフ著 1864年版+功夫。
略して本・フー。
殺しに使われるのは不本意千万であろうと、ひそかに小桶諸君の意を諒とした。

「ちょっと何言ってるか分からない」

"この門をくぐる者は、一切の希望を捨てよ"

"ダンテだ"

お口につっこみ、1、2、さぁーん!(阿呆になる)
机と本を結びつけ、処刑台にするなど、とにかく奇抜なアイデアである。
アーネストに「ゴーメンなさいよ!」
その手刀は、踵落としの如くか。


肩の傷はかなり深い。
動脈も傷ついておる。
なんたることだ。
こりゃヘビーだ。
重さは関係ない。


有象無象、人の成り。
虚勢、心象、人外、物の怪。
花曇りに暮れを急いだ日は疾く落ちて、表を通る駒下駄の音さえ手に取るように茶の間へ響く。

虚心坦懐、命宿し。
あとはぱっぱらぱな中身なき人間。
明笛を吹くのが絶えたり続いたりして眠い耳底に折々鈍い刺激を与える。

「ロキソニン6錠いるわ」 

つまりだね。
君の未来はまだ決まってないということ。
誰のでもそうだ。
未来は自分で切り開くものなんだよ。
だから頑張るんだ。
さぁーん!(阿呆になる)十年後にまた会おう。

"幸運を祈る"

"ありがとう、ドク"


長いシャンゼリゼ通りを抜けるとエリゼの園であった。
夜の底が赤く染まった。
旧式のリボルバー、レミントン1875にジョンが止まった。

掘った芋いじるな?(What time is it now?)
俺は速いぜ?(It's high noon)

吾輩は、ぴんと突っ張っている長い髭をびりびりと震ふるわせて非常に笑った。


夜の帳が下りたら合図だ。
行き交うナイフは枕投げのごとく。
闇を祓って、闇を祓って。
枕投げを極めたるは大道芸人。
まだ止めないで、まだ止めないで。
スキンヘッドに1、2、さぁーん!(阿呆になる)
ベリー、キレテナーイ。マイク・ベルナルド。
これはホラーか、コメディーか。
投げオノ、的中、極楽浄土。
これは到底形容出来ん。


ドカン!!!ドカン!!!
車に轢かれる。
最早お家芸。お約束。
ダチョウ倶楽部。訴えてやる。
ドーン、ドーン、ドーン、ベタベッタ、ドドンがドン、ベタで~す!


さあ、始まります、馬小屋での死闘!
燃える闘魂!闘いのワンダーランド!
ここもエリゼの園となるか!
わがままな膝小僧!地獄のタップダンサー!
極楽浄土へ置き土産!
キックの千手観音!黒髪のロベスピエール!
エリュシオンへの片道切符!
ひとり民族大移動!
おっと、スレイプニル+君夫であります!
略してホース・フーといったところでありましょうか!
ハイヨー、シルバー!天国への階段!
死角(しかく)気配(けはい)本能(ほんのう)蹴癖(しゅうへき)!
膠着(こうちゃく)後退癖(あとびき)ふなゆすり!
左手は添えるだけ!蹴癖(しゅうへき)!蹴癖(しゅうへき)!
スピリットウォーカー!悪霊退散!
シルバー1着!まさにダークホースであります!


みにくいアヒルの子。
ジャルダーニ・ジョヴォノヴィッチ。
明かされた出生。ルスカ・ロマ。
ババヤガの湖。終わらない舞踏会。

「もう一度!Again!다시 해줘(タシヘジョ)!more more more more more and more!」

裁定人と、さぁーん!(阿呆になる)ティーノ。

"ルールがなければ私たちは動物と同じ"


聖印を違え、旧友を殺し、掟を破った動物のなかの動物、プラスチックの心、ジョン・ウィック。

聖印をかざし、ソフィアに問う。

これは君の血だ。君の誓いだ。因果応報。コンセクエンスだ。

"私たちは愛さえ殺さなくちゃならない"

君と俺とは対等になる。

"死をもたらす者、ジャルダーニ"


水面に映るのはブラックスワン。ババヤガの湖に白鳥は生まれない。
犬の命は人より重い。犬と人の関係、秩序とルールだ。
ベラーダは学ぶことになるであろう。
ソフィアも又、同じ穴の貉。"花"の為なら掟を破る、ルスカ・ロマのブラックスワンであると。

ドッグ(犬)は好き?ベラーダ。
逆鱗にタッチ(触れる)
藪からスティック(棒)に、ドッグ(ベラーダ)に論語。
ドッグもウォークすれば(歩けば)ポール(棒)にヒットする(当たる)
一寸先はダーク(闇)いい加減にホワイト(しろ)
井の中のフロッグ(ベラーダ)オーシャン(大海)を知らず。
タブー(禁忌)をコミットした(犯した)者は、ボディ(体)のパーツ(一部)をテイクアウェイされる(持ってかれる)
ワン(一)はオール(全)オールはワンだ。アクセプトしろ(受け入れろ)
もうトゥワイス(二度)とピーピー(おしっこ)できないねえ。
わんわんわんわん、負けドッグ(ベラーダ)の遠吠え。

ドッグとドッグのリレーションシップ(関係)
これはケージ(垣根)をジャンプした(超えた)デイジーへのレクイエム(罪滅ぼし)
オスカー(像)トレーナー(調教師)、ハル(春)・ベリー(苺)コロンブスのエッグ(卵)、ドッグ・フー。

トゥギャザーしようぜ!
阿吽のブレス(呼吸)
あの砂漠の国の回想録(メモワール)
ヘッドショット(頭部を撃つ)!
アン(1)ドゥ(2)とろわー!(阿呆になる)
リロードはやっぱりレボリューション(革命)だ!
クラブクロッチ(ガニ股)、お控え・ナ・フェッテ(鞭打)!
五月雨をギャザーして(あつめて)クイック最上リバー(早し最上川)
ドッグがウエスト(西)向きゃテイル(尾)はイースト(東)である。
ドッグ(犬)もフレンズ(朋輩)ホーク(鷹)もフレンズ(朋輩)
みにくいブラックスワンはアーロン軍奮ファイト(孤軍奮闘)か。

「何言ってるか分かんないよ!カンボジアのニュースか」


星の導き、首席の"上"
冬の大さぁーん!(阿呆になる)角形。
一番星目指し、死にかけるまで歩け。

ウォーターをくれるなんてウォーター臭いじゃないか、寝耳にウォーターとはこのことだな。
だが、焼け石にウォーターだ。
ドッグこ戻りの川端歩きにならんといいが。

さて目指すは、こいぬ座プロキオンだ。
プロキオンには「犬の前に」という意味が在る。
つまり、首長の在り処を表すのは、おおいぬ座シリウスであるのだから、これは甚だ皮肉なことだ。
首長は猟犬シリウスか、それとも狩人オリオンか。
どちらにせよ、子犬のように尾を振らねばならん。
だが、エクスペリエンスをしながらグローイングアップしていくのが、みにくいブラックスワンのフィロソフィーだから、マイドリームをギブアップしなければフォーエバーヤングだ。トゥモローはトゥモローのウインドが吹く。

「奥歯のほうで犬死んでますよ」

「シンプルに口がくさい!」


この世は「形」「音」「色」で出来ておる。
さぁーん!(阿呆になる)角形は安定の形。
冬の大さぁーん!(阿呆になる)角形は首長の在り処というわけか。
黒鳥の心はどんな形だ?


哀しい音は背中に爪痕を残す。
乾いた地面を雨が打つ。
愛の記憶とか、名前のない犬とか、やりばのない怒りとか、次はどれに弱さを許す?
逃げることなど出来ん。何処までも追ってくる。ガラクタではおれんのだ。
気づかねばならん。何処まで走るのだ。

How do I live on such field?(こんな場所でどうやって生きろって言うんだ?)

I can't hang out this world(この世界を掲げる事など出来ない)

(気付きたくなんて無い、自分を振り切る自分を何処まで走らせていればいい?)

(倒れそうになるのを、この鎖が許さない)

時間は痛みを加速させて行く。
泣きたい位に分かるであろう?泣きたい位に。

(一体何を信じれば?俺はまだ上手に片付けられない)

まるで捨て猫だ。
この世界は落ち葉に埋もれた空き箱か。
言葉を失った人形のように、街角に溢れた野良猫のように、声にならない叫びが聞こえてくるようだ。

(なあ、愛したら、誰もがこんな、孤独になるのか?)

(なあ、暗闇よりも、深い苦しみ、抱きしめてるのか?)

(出会わなければ、殺戮の天使でいられた)

(君の薫り、抱きしめたいよ)


猿猴、手長猿、エンコ詰め、指詰め。
暗殺者としての大事なものを相手に差し出すという深い反省、重い行為だ。
そのうえで、首席の支配下で仕事をしなければならない。
仏のフェイス(顔)もスリータイムズ(三度まで)
等価交換だ。お前の人生、私に仕えろ。
謂わば"ヘラ"の十二の難行である。

「誰のけじめピザだこれ」


昔、以太利(イタリー)の大家アンドレア・デル・サルトが言った事がある。
画をかくなら何でも自然その物を写せ。
天に星辰(せいしん)あり。地に露華(ろか)あり。飛ぶに禽(とり)あり。走るに獣(けもの)あり。池に金魚あり。枯木(こぼく)に寒鴉(かんあ)あり。自然はこれ一幅の大活画(だいかつが)なりと。

だが、黒鳥をかくにはまだ黒が足りない。

「この世で最も黒い絵って知ってる?」

その絵を見たものは後悔に殺されるらしい。

「決して見てはいけないし、触ってもいけない」

アンドレア・デル・サルトを極(き)め込むにはまだ早いということか。

灰皿を用意せねばならん。
ウィンストンの火は、消えかかっておる。

「全然話が進まないよ!1月3日の高速道路か!」


パラリラ、パラリラ。
夜露死苦(よろしく)特攻服。
初日の出(はつひので)暴走。
疾風戦族(ぞく)ハリケンジャー。
シュシュっと参上!シュシュっと忍者じゃん!
ガンとば、ガンたれ、ガンつけ、ガンくれ。
喧嘩上等、赤テープ、暗歩。
「クセになってんだ。音殺して動くの」
「ナメられやがって。この握り金玉が」
「摩武駄致(まぶだち)やられてんのに"鳥花犬(ジョン・ウィック)"に日和ってる奴いる?いねえよなぁ!!?」
盗んだバイクで走り出す。
走死走愛(そうしそうあい)
「俺んとこ、こないか?」
「ピーキーすぎてお前にゃ無理だよ」
ワンナイト・カーニバル、閉鎖中の橋。
「とにかくもう、学校や家には帰りたくない」Angel。
「止まれねーんだよ」
「止まるんじゃねーぞ」
そうさ100%勇気。やりきるしかないさ。
加速つけてlove you!
loveサバイバー!loveサバイバー!
単コロMT-09+功夫。
略して単フー。ついでに刀・フー。

「八つ墓村か、俺は」

覚悟、覚悟、覚悟しろよ、ぜったい。
Bloom bloom bloom 花びらも舞う。
しゃーんなろー!るっせーよ、ウスラトンカチ。
疾風戦族、ハリケンジャー、風になれ!
掟破りは許しまへんで!

ふんわり煙に巻き、空を駆けるのは、にんにんにん、キミだけだから~とコンチネンタルにバックレる。


天上天下(てんじょうてんげ)唯我独尊(ゆいがどくそん)
三界皆苦(さんがいかいく)吾当安此(ごとうあんし)

総長(ゼロ)鳥花犬(ジョン・ウィック)本気(マジ)愛羅武勇(アイ・ラブ・ユー)愛死天流(あいしてる)推死天流(おしてる)鉛筆月持天流(ペンライトもってる)

吾輩は窃(ひそ)かにその大胆なる度胸に驚かざるを得なかった。
彼は純粋のジョン・ウィック"ペン"である。
吾輩は嘆賞の念と好奇の心に前後を忘れて、余念もなく眺めていると、彼はかっとその真丸(まんまる)の眼を開いた。

"俺は同じ殺しの達人"

と、気焔(きえん)を吹きかける。
眼から火が出る。眼を丸くする。眼をぱちつかせる。
吾輩は少々尻こそばゆき感じを起すと同時に、一方では少々軽侮の念も生じたのである。
無暗に眼が廻る。胸が悪くなる。
元来、人間というものは自己の力量に慢じてみんな増長している。
少し人間より強いものが出て来て窘(いじ)めてやらなくてはこの先どこまで増長するか分らない。
悪寒はますます劇しくなる、眼はいよいよぐらぐらする。
心が病床に伏すようだ。

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」


ガラスの部屋は、全てが見えるようでもあり、全てが見えないようでもある。
プラスチックの心であっても、ガラスの破片で傷は付く。
流れる血は我ム者ラに茨を歩く黒鳥の感情そのものか。

生きていることが辛いのなら、いっそ楽に死ねばよい。
でなければ、これからの人生、全てが蛇足となる。

厚い雲の向こうに何が見える?
大事なものは瞼の裏だ。
光ある所じゃ反射して何も見えん。
暗闇でしか見えない光というものがある。
心の泉に薫る花が見えるか?
その腕、その髪、その顔、その声、全てが当たり前にあったであろう。

安心の中に居ても仕様がない。
そこから出る必要がある。
束の間の闇、溜息は吐き尽くしたであろう。
希望は絶望を知る者の胸にこそ湧く、枯れない泉のようにだ。
思い知るくらいがよい。大切な人の為なら。
悲しみの花は、そっと伸ばした両の手で、摘み取るのではなく、守ればよい。

安心の中で失ったものを取り戻せ。
弱音という名の地雷原を最短距離で走ってこい。
ガラスの向こうに見える、紙一重のガラクタではない姿を見ろ。

理不尽に生まれ、育ち、生き、奪い、奪われ、殺し、殺され、血塗られた人生だ。
ルールなんて在って無いようなもの。
人はルールでは到底縛ることが出来きん獣だ。
目には目を、歯に歯を、理不尽には理不尽を。
逃げるな。土煙を上げろ。死ぬまで勝ち続けろ。
恐れるな。潜れ、苦しみの海へ。
迷うな。震えながら昇ってゆけ、漆黒の醜い翼で。
流れる血潮で戦場に奇蹟の花を咲かせろ。
ルールは、自分で決めるものだ。
生きていることが辛いのなら、くたばる喜び、取っておけ。


ウィンストンは心を決めた、君も決断しろ。
何者として死にたいかだ。
人が死ぬ時に、最後に見る"闇の男(ババヤガ)"か?
それとも、

空前絶後のォォ!!!!

超絶孤高のブギーマン!
妻を愛し、妻に愛された男ォォ!

ハッシャシーン、
ハシーシュ、
アサシウン、
すべてのアサシンの生みの親ァァ!!!

人呼んで、七福神8人目の、暗殺者の神!

そう、君こそはァァ!!!!

たとえこの身が朽ち果てようと、
自由を求めて命を燃やし、
燃えた炎は星となり、
見る者すべてを屍に変える!
みんなご存知!そう、君こそはァァ!!!!

最強無敵のブギーマン、
あまりのポテンシャルの高さに、
暗殺者、
忍者、
裁定人、
首席連合、
首長から、
命を狙われている男ォォ!

そう、君こそはァァ!!!!

天下無双のブギーマン、
あの、日本一の聖人を決める大会『聖人-1グランプリ』、
セミファイナリストォォ!
そう、君はァァ!!!!

身長、182センチ!
体重、80キロ!
長所、優しいトコロ!
短所、モラリティー能力の欠如!
暗殺界に舞い降りた、キングオブの掟破り!
そう、君はァァ!!!!

昭和39年生まれ!
出身地は母親!
家族構成、
父、サミュエル・ナウリン・リーブス・Jr、
または、ポール・アーロン、
または、ロバート・ミラー、
または、ジャック・ボンド、
母、パトリシア・テイラー、
妹、キム・リーブス、
または、カリーナ・ミラー、
または、エマ・ローズ・リーブス!

そう、そしてみんなお待ちかね、
長男で長っ子、君はァァ!!!!
サンシャイーンッ、いーけっ…、

袋の近くで!
普段アルバイトしてまーす!

時給1240円、
貯金残高550億円、
キャッシュカードの暗証番号3、7、5、6、4!
楽屋袖の、スタッフのみんな、いまがチャンスでーす!

もう一度いいます、
3、7、5、6、4!
ミナゴロシって覚えてくださーい!
iPhoneのパスワードロック、3、7、5、6、4!
ミナゴロシって覚えてくださーい!

そう、すべてをさらけ出した君、
ジョナサーンッ、

ウィックとしてか?
どちらがいい、ジョナサン?


Hey boy

Look

I’m gonna make this simple for you(あなたのために簡単にしてあげるわ)

you got two choices…(2つの中から選んで)

YES?(パラベラム) or YES? (パラベラム)


「イェアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」(パラベラム)


吾輩、お節介とは無縁である。
しかし、無関心もまた、吾輩には理解できぬものだ。
愛とは、どこかで繋がっているのかもしれん。


そう、妻にも友にも愛されるこの男は、キアヌ・リーブス「そのもの」。
理不尽の「具現化」。
家なき子「同情するなら金をくれ」。
十二の難行を課せられた「ヘラクレス」。
アンドレア・デル・サルトを極(き)め込んだ、仁左衛門の「この世で最も黒い絵」。
おじいさんがくれた初めてのキャンディー「ヴェルタースオリジナル」。
主人公補正、ギャグ補正、メタ設定、謎理論を兼ね備えたジョン・ウィック界の「デッド・プール」。

そして、「第四の壁」を破る、ぼくらの「勇者王」(代弁者)!


"聖域指定解除"

えらいことになったぞ!

「グレートでスよ、こいつはァ」

勇者王から、ファイナルフュージョン承認のシグナルがでています!

しかし、ファイナルの成功率は、限りなくゼロにちかいんじゃがのう。

「確実にミスしない方法が一つだけあります。
何もしないことです。
生きてて何かすれば、ミスをするのは当たり前です。
人間には失敗する権利があります。
さあ、どんどんミスをして、のびのびとプレイをしましょう」

成功率なんてのは単なる目安だ。あとは勇気で補えばいい!

ファイナルフュージョン、承認!

了解、ファイナルフュージョン、プログラム、ドラァァァーイブ!!!


すなわち、ラグビーにおいて、最も基本的な、心がまえは、"One for All、All for One"。
一人ひとりがチームのために己を捨て、各々の責任を全うしてこそ初めて、勝利がうまれてくる。
そのために最も必要なものは勇気である。
その勇気の源は、使命感であり、仲間への連帯感。
使命感と仲間を信じる心から、奇跡は生まれてくるのだ。

「先生、花って字、十書いたら花束みてぇだぜ。
百書いたら…」

「"花園"だな」


ヒトの域に留めておいたエヴァが、本来の姿を取り戻していく。
ヒトのかけた呪縛を解いて、ヒトを超えた、神に近い存在へと変わっていく。
天と地と万物を紡ぎ、相補性の巨大なうねりの中で、自らを、エネルギーの疑縮体に変身させているんだわ。
純粋にヒトの願いをかなえる…ただそれだけのために。

この世界の理を超えた、新たな生命の誕生。
代償として、古の生命は滅びる…。
そう、セカンドインパクトの続き、サードインパクトが始まる!
世界が終わるのよ。

「時が来たね」


オレはおまえ達が"世界"と呼ぶ存在、あるいは"宇宙"、あるいは"神"、あるいは"真理"、あるいは"全"、あるいは"一"、そして、オレは"おまえ"だ。

「ようこそ、身の程知らずの阿呆野郎」


キアヌとぼくらの禁断の融合。
開く、真理の扉。始まるサードインパクト。
今だ、超人合体だ。空間湾曲、ディバインディング・ドライバー。
エディー・ジャパンを支えた五郎丸歩のプレ・パフォーマンス・ルーティン。
言葉や文化、肌の色が、信じるものが違っても、赤ん坊の泣き聲は世界中同じ。
We all are a part of God’s great big family(ぼくらは大家族。痛快!ビッグダディ)
We are the world, we are the children(見た目も年齢もない。オトナもコドモもない。ぼくらはひとつ。せかいのいのち)

四諦(したい)
苦諦(くたい)
集諦(じったい)
滅諦(めったい)
道諦(どうたい)
輪廻(りんね)
解脱(げだつ)
涅槃(ねはん)

「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」

"銃をくれ、どっさりと"

"WELCOME BACK" ミスター・ウィック。


ひと心地付いたし、そろそろ狩るか…♠

I think it's time we blow this scene(シーンをブロウするタイムがきたぜ)Get everybody and the stuff together(エブリバディとスタッフでトゥギャザーしようぜ)


Ok, three, two, one, let's jam


ボディアーマー、聞いてないよォ!ドッキリ大成功!訴えてやる!
弱点は、後頭部より下のうなじにかけて縦1メートル幅10センチ!
Sie sind das Essen und wir sind die Jäger(ズィゼダゼッセヅヴィアゼンディイェーガー)
「何言ってるか分かんないよ!進撃の巨人のオープニングか!」
うなじショット、1、2、さぁーん!(阿呆になる)
シャロン!やるんだな!?今!ここで!
捧げよ!捧げよ!心臓を捧げよ!

「私が来た」

さあ、みんな大好き、シャロンのご登場だ!
シャロン+キアヌ・リーブス+功夫。
略して好感度のバケモノで賞を差し上げます!
「はっはっは、ちょっと何言ってるか分からない」
go tight正体不明のshow time!
ゴイゴイスー!スーを差し上げます!

猪突猛進!四面楚歌!七転八倒!七転び八起き!
シャロンから漂う、勇者の仲間という名のボディーアーマー!
トメドナイ、LOVE & SOUL、そして羽ばたくウルトラソウル!
ご都合主義の極みであります!

Hi(ハーイッ)!

戦闘中の武器チェンジがたまらない。銃に生命を吹き込んでいるようだ。
そこらのガンアクションでは到底味わえない。
お前の銃投げはグレイトレボリューション(大革命)だ!

ひろゆき:「あの、なんだろう、頭に3発入れる事になんの疑問も抱かない自分に驚いたんだよね。なんすか?ヘッドショットって?笑」

DaiGo:「僕はあのー、今日辛口だと思いますけど、ダークなんで、うん。人間の命と犬の命は人間の命の方が重いなんて僕全く思ってないからね。そうそうそう、だからべつに人間の命はどうでもいい。頭に3発いれて確実に殺したほうがよくない?うん。正直。邪魔だしさ、プラスになんないしさ、臭いしさ。ねえ。治安悪くなるしさ、いない方がいいじゃん。犬はでもかわいいじゃん?うん。って思うけどね、僕はね」

斗司夫:「アッハッハ!こいつ俺以上のサイコパスだよ!爆笑」

ボディアーマー:「カッチカチやぞ!ゾクゾクするやろ!」

意味不、ワケワカメ、チョベリバ(チョーベリーバッド)、ホワイトキック(しらける)、MM(マジ、ムカツク)、MK5(マジで、キレる、5秒前)、おこ、まじおこ、激おこぷんぷん丸、ムカ着火ファイヤー、カム着火インフェルノ、激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム。

「幼稚園児が里見浩太朗に会ったときぐらいピンとこないよ」

オラ、おめえをぜってえに許さねえ…(これが超サイヤ人)
おまえは、もうあやまってもゆるさないぞ…(そして、これがさっき見せた超サイヤ人を超えた超サイヤ人。まあ、超サイヤ人2ってとこかな)
キサマはもう謝っても許さねえぞ…このクズヤロォォ!!!!(そして、これが、さ、さらに、超サイヤ人を超えた!これが超サイヤ人さぁーん!(阿呆になる)だ)

「懲役300年の顔すな!」

「うっせぇぶっころすぞ」

と、その時!?

次の瞬間、信じられないことが起こった。

あまりに不可解なものを、カメラは捉えてしまう。

おわかりいただけただろうか。

もう一度ご覧いただこう。

画面の中央にご注目ください。

ショットガンで飛び散る肉片。

お気づきになっただろうか。

TTI Benelli M2 Ultimate さぁーん!(阿呆になる) Gunだ。

こわいなーこわいなー、へんだなーへんだなー、おかしいなーおかしいなー。

「ウォーキングデッドぐらいおるな」

「べぇーおはざーど5だな」

「ビーック、ビック、ビック、ビッグバンアターック!」

「へっ!きたねえ花火だ」

ボディアーマー:「悔しいですっ!」


Oooh、きっと来る、きっと来る、季節は白く。

「君に出逢えてデス☆ティニー!」

もう、どこでもいいから1、2、さぁーん!(阿呆になる)
IQ五十さぁーん!(阿呆になる)億、角待ちシャロン、「忍法メガネ残し!」

「平日の昼間からゴロゴロ~ゴロゴロ!あ~あ、オヤジがキアヌ・リーブスだったらな~」

そのクアッドリロード、僕のハートに「レボ☆リューション!」

1、2、さぁーん!(阿呆になる)アン、ドゥ、とろわー!(阿呆になる)ハナ、ドゥル、せー!(阿呆になる)アインス、ツヴァイ、どらーい!(阿呆になる)

こんな展開「ファンタ☆スティック!」

ねぇ、服のまま泳ごうよ。
終わらない夏休みみたいね、プールに忍び込んでる気分。
衝撃的誘惑スパイラル、その頭を撃ち抜くビートはストレンジ。
い~ち、に~い、さぁ~~~ん!(水中で阿呆になる)

どうだい「ワケ☆わかんね~だろ~!」


"お前を殺すのは俺しかいない"

「俺に伝えてどうすんだよそんなこと!!!」

「あきらめんなよ、あきらめんなよオマエ!どうしてそこで止めるんだそこで!もうすこし頑張ってみろよ。ダメダメダメダメ諦めたら、周りのこと思えよ、応援してる人たちの事思ってみろって。あともうちょっとの所なんだから、俺だってこの-10℃のところ、シジミがトゥルルって頑張ってんだよ!絶対やってみろ!必ず目標達成出来る!だからこそ、Never Give Up!!」

「言い訳してるんじゃないですか?できないこと、無理だって、諦めてるんじゃないですか?駄目だ駄目だ!あきらめちゃだめだ!できる!できる!絶対にできるんだから!」

「頑張れ頑張れできるできる絶対できる頑張れもっとやれるって!やれる気持ちの問題だ頑張れ頑張れそこだ!そこで諦めるな絶対に頑張れ積極的にポジティブに頑張る頑張る!北京だって頑張ってるんだから!」

「もっと熱くなれよ、熱い血燃やしてけよ。人間熱くなった時が、本当の自分に出会えるんだ。だからこそ!もっと!!!!熱くなれよぉぉぉ!!!!!!!!!!」

「味のある人間って言われてますか?中身のある人間って言われてますか?イワナ見てみろよ!!イワナはなあ、余計な味付けいらねえんだよ。自分に中身がある。ダシが凄いついてるんだよ。イワナ=ミナラッテ=ミケロ!!中身で勝負だ!!これから!!ダシのある人間になれ!!」

「強い心を持つ。そのためには、心の根、しっかりした根っこを作り上げることだ。これ見てください、お米の苗。これ…見てよ!根っこですよこれ全部!力強いよね~、台風が来たり、大雨が来たりしても、この根っこがあれば、絶対負けないよね!そうだよ!この苗のように、お前も強い根っこを持て!!出来るよ!お米食べろ!!!!!」

「みんな、竹になろうよ。竹ってさあ、台風が来ても、しなやかじゃない。台風負けないんだよ。雪が来てもね、おもいっきりそれを跳ね除ける、力強さがあるんだよ。そう、みんな竹になろう。バンブゥー」 
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               
「一番になるっていったよな?日本一なるっつったよな!ぬるま湯なんかつかってんじゃねぇよお前!!!!!!今日からお前は!!富士山だ!!!」

「なに目立とうとしてんだよ?どうして注目集めようとすんだ?松茸を見てみろよ!松茸はな、松の葉っぱに隠れながら、周りに目立たないように、気づかれないようにしてるからこそ、こういう香りがするんだろ!みんなに愛されるんだろ!…よし、今日からお前は、松茸だ!」

「サンセッツ。太陽が、沈んでいきます。君も、いま沈んでるって言ったよね、ふざけんじゃねぇよ!!!!!この太陽と、君の気持ちは違うぞ!太陽はね、いまから一度沈んで、新たな!思いでやってくるから沈んでくんじゃねぇか!沈んだままだろ君は!!!!起き上がらなきゃ!!!!!!大丈夫!なぜなら君は、太陽だから!」

「気にすんなよ、くよくよすんなよ。大丈夫、どうにかなるって。Don't worry!Be happy!」

「しつこいよお前!『エイリアン2』か!」


(…チッ)

(…チッ)

(…チッ)


ゼロはよほど舶来品に目がないとみえる。
その人差し指の所作は、おそらくブルース・リーのまねごとであろう。
弟子たちがドリフのようにガラスを割っていくアクションシーンは、さしずめジャッキー・チェン映画のオマージュか。
これらは謂わばアクション映画の系譜。ケイ・フー。
しかし、吾輩の文章のごとく手詰まりになっておる。

吾輩がジョン・ウィックに求めているものは、飽くまで「ガン・フー」。
ここからのアクションは、まるで一万年と二千年前から煎じている茶のようであった。
豚に真珠。猫に小判。馬の耳に念仏。兎に祭文。キアヌ・リーブスに刀。
キアヌ・リーブスによる白兵戦はウドの大木である。

"僕はブルース・リーが好きなんだ。彼が亡くなった後、ぼくは自分を彼に似せようとした、一生懸命にね。でも失敗した、それで自分らしくやろうと決めたんだ"

ジャッキー・チェンの名言である。
つまり、行き過ぎた真似事は失敗への道となる。
なぜならば、自分を見失ってしまうからだ。
伝説はいつだって唯一無二である。
"ババヤガ"が"ペンライト"をかざし、"コール"をする姿は想像できんだろう。
とどのつまり、ゼロの"失敗"はケイ・フーによって既に暗示されておったのだ。

付和雷同(ふわらいどう)軽佻浮薄(けいちょうふはく)
尻馬(しりうま)に乗る。一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う。

人間は笹舟のように、いともたやすく流される。
そして、泡沫の如く、消され、消えていくのだ。

だが、彼らは違う。
憧れと、敬意は別物である。

"会えて光栄だ、ミスターウィック"

"戦えてうれしいよ、ミスターウィック"

スポーツマンシップに則った、2対1。

「なんだよその忍者屋敷みたいなトラップは!」

"One for All、All for One"

よろしくご指導ご"鞭"撻のほど…。

ベルト+功夫。
「暗喩」してSM・フー。
やる事といったらチョップと投げ。
敗因はジャケット。ガラスに"トライ"
"また会おう"。敬意は畏怖に"コンバージョンキック"
ゼロは適当にアーンパーンチ(ワンパンチ)
"いい闘いだったな"。"…イェア?"困惑。
"すぐ後から行く"。"生理的に無理"。
まさに"オードブル"。バーイバーイキーン。
無念!ウッ!バタンッ。「はげとるやないかい」

Ring ring ringと鳴るメロディーはパーレイ(交渉)の宣言(電話)

「信じて、受け止めてくれる?」

Bang bang bangと撃つ記憶弾(メモリーボム)はアイコンタクトの銃弾(パラベラム)

「いや、線が多いて。顔に線が多い」

Thud thud thudと堕ちる勇者(ご都合主義)は無敵の鎧(パーフェクトボディー)

「高低差ありすぎて耳キーンなるわ!」
「インディ・ジョーンズ初めて観た時の声出ましたよ!」
「これ以上裾上げしたら「こんにちは」だよお前!?」
「追い込まれすぎだろ。2ストライクから出てきた代打か!」
「何言ってんだよ!!その崖っぷちが、最高のチャンスなんだぜ!!自分の全ての力を、出し切れるんだから!!崖っぷち、ありがとう!! 最高だぁ!!!」
「泥まみれに生きるってかっこ悪いと思ってるんじゃないですか?見てくださいよ生き生きしてるよ!!自分らしさを感じられるよ!!泥んこばんざーーーい!!ありがとうっ!!」
「褒め言葉よりも苦言に感謝」
「人の弱点を見つける天才よりも、人を褒める天才がいい」
「人を感じてください。信じてください」
「人間はいくつになってもハート・トゥ・ハートを忘れちゃいけない。大人になってもイノセントな気持ちってベリー・ベリー・インポータントだよ。気持ちさえ持っていれば、必ず道は開けるんじゃないかな」
「人生はマウンテンありバレーあり」
「塵も積もればマウンテンです」
「チャイルドハートにリターン」
「笑うゲートに福カミング」
「ドンビーシャイ」
「ヒップにファイヤー」
「トゥースを食いしばる」
「ヒストリーは繰り返す」
「デスクトップの空論」
「高嶺のフラワー」
「僕が偉そうに話してることは全て、これまで僕ができなかったこと」


呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする。


無理を通そうとするから苦しいのだ。つまらない。自ら求めて苦しんで、自ら好んで拷問に罹かかっているのは馬鹿気ている。


「もうよそう。勝手にするがいい。整合性を求めるのはこれぎりご免蒙(めんこうむ)るよ」と、前足も、後足も、頭も尾も自然の力に任せて抵抗しない事にした。
次第に楽になってくる。苦しいのだかありがたいのだか見当がつかない。ただ楽である。
否(いな)楽そのものすらも感じ得ない。日月(じつげつ)を切り落し、天地を粉韲(ふんせい)して不可思議の太平に入る。吾輩は受け入れる。受け入れてこの太平を得る。太平は受け入れなければ得られぬ。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。ありがたいありがたい。


語り 松岡修造

Special Thanks 一切の生きとし生けるもの



生きてることが辛いあなたへ / 松岡修造(Shuzo Matsuoka)
https://www.youtube.com/watch?v=YJtAIwBR-HM

落ち込んだ後に見ると心に響く松岡修造メッセージ
https://www.youtube.com/watch?v=zhwLxNjK97A