ドント

ジョン・ウィック:パラベラムのドントのレビュー・感想・評価

3.6
 2019年。ついに! ジョン・ウィックに追放命令が下った! その頃、殺し屋協会の主席陣はジョンに味方した連中の炙り出しに動き出す。ロシアンマフィアに旧友に、ジョンの強火ヲタの寿司屋も出てきちゃってニューヨークはドッタンバッタンおおさわぎ。
 殺し屋協会理事局(仮)やらジョンの横の繋がりを伸ばして世界観を広げるシリーズ第3作。合間合間に無茶アクションを挿入してハチャメチャなことになっている。物語が、ジョンがツテを頼る→行き先で無理を言われる の繰り返しなのはまぁよいとして、「主席からの命を受けて移動中のジョンを、主席からの命を受けた刺客が襲う」とかよく考えると辻褄が合わない流れがあった気もする。
 気もするが、銃撃打撃投げ技をこれでもかと詰め込んだアクションとか、ヤヤン・ルビアンの動きとか、「にんじゃりバンバン」を流しながら営業しているマーク・ダカスコスの殺人寿司屋などを観ていると「まぁ、いっか!」という気持ちになる。インフレが高まって敵に強度が生まれてしまい、4割くらいゲームみたいになってる銃撃戦もノーダメージプレイを観ているようでいっそ潔い。気持ちよい。
 上記のゲームとか、韓国映画とか東南アジア系列のアクションをまぜこぜして、より洗練させてお出ししてある作品としてかなり楽しいものを見せてもらった。レトロフューチャーめいた世界の作り込みも目に楽しい。まぁハル・ベリーの動きは今一つだったかな……。現在公開中の4はドニーさんや真田広之が加入して160分とかあるらしいので、ある意味正しくインフレしている。期待して観に行きたい。
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