mitakosama

Necessary Evil / DCスーパー・ヴィランのmitakosamaのレビュー・感想・評価

2.9
DCのヴィランを取り扱ったドキュメンタリー。コミックスの作者や編集者や映画関係者などのインタビューによる構成で、ヒーローを引き立てるヴィランが如何に重要かを熱心に語り合う作品だ。
まぁぶっちゃけアメコミのDVD等の特典映像レベルの作品かなとも思う。

ヴィランが如何に人間的な魅力が無いといけないか、弱くて感情移入できない敵はヒーローを引き立てない。そういう事を、各キャラクターの特徴を踏まえて具体的に説明される。

バットマンのジョーカー・ペンギン・リドラー・ベイン・ラーズアルグール・Mrフリーズ・トゥーフェイス、スーパーマンのレックスルーサー・ゾッド将軍、ワンダーウーマンのチーター、他にもフラッシュやグリーンランタンやアクアマンやシャザムのヴィランなどを細かく解説。

そしてスースクに代表される悪役チームの結成について、キャットウーマンやポイズンアイビー・ハーレークイン等のファムファタールについて語られる。

正直そこまで斬新な解釈や、目から鱗の講釈があった訳では無い。

ただ唯一興味深かったのが、911以降から悪役の定義も変わらざるを得なくなったという設。いつ突発的に厄災が降り掛かるか判らない時代になり、“正義と悪”の構図は“平穏と混乱”に変わったのだと。
なるほど。これはよく判る。
mitakosama

mitakosama