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虎狼の群れのminamiのレビュー・感想・評価

虎狼の群れ(2017年製作の映画)
4.0
2話分まとめての感想です。(2019.11視聴メモより)

役者さんの演技が良かった…。主演の菅田俊さんはじめ、ベテラン勢はもちろん、忍成修吾 さんすごくハマってたし、若い奈緒さん(←半青の鈴愛の同級生のナオ役)や菜葉菜さんなど。でも、毎度のごとく、名前や組名、また、それぞれの相関関係を把握するの難しい…

主人公の加倉(菅田俊)をこれだけ突き動かす動機は「島への愛」だけど、もう少しそれにまつわるエピソードが欲しいなぁと思った。加倉と池沢(忍成修吾)との間に強固な信頼関係が生まれる過程や、加倉と鮫島(阿部亮平)が同じ目標に向かってタッグを組む理由なども、もう少し丁寧に描かれれば良かったな。

残忍な行動をとった加倉の同級生、戸塚(小木茂光)に関しても、本人が告白したのは「3人の中で一番になりたかった」だったので、それにまつわる戸塚の苦悩ももっと知りたかったな。妊娠を告げられた時の苦しい表情とか、ああいうシーンがもっと見たかった。もちろん加倉への恨みは理解できるけど。

刑事チーム内のやりとり、大友康平さんや工藤俊作さんも、もっと見たかったなぁ。とにかく脇まで役者さんが良くて、その演技力で、多少説明不足でもなんとかなってしまうんだけど、素晴らしい役者さん達だからこそ、もっとそれぞれの人物に深みが出るような、丁寧な描写を期待してしまった。
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