Hiii

ビール・ストリートの恋人たちのHiiiのレビュー・感想・評価

3.5
ジェイムズ・ボールドウィンの人種差別問題が背景となる冤罪事件を描いている小説が原作。

1970年代のNYC、ティッシュは19歳、ファニーは22歳。幼い頃から共に育ち、自分の一部の様にお互いがなくてはならない存在になり、愛を育み運命の相手と結ばれ子どもができた。幸せに包まれるはずの2人が小さないざこざで白人警官の怒りを買った彼は、やってない強姦罪で逮捕され、刑務所の中でも黒人差別で屈辱的な日々を送る。
学がないわけでもなく、ちゃんと生きようとしていても、差別によってなかなか家を借りるのも大変で突然ひどい目に合う理不尽さ。

警察という立場での差別による冤罪。

家族が信じてどうにかしようとしてもうまくいかない。
ティッシュ役のキキの表情や演技が素晴らしかった。デパートで唯一の黒人店員として仕事してるシーンも、なんともいえない居心地の悪さを感じられる。冤罪によって変わってしまうのは配偶者や家族の人生。
差別問題や心の強さや家族の繋がりや愛情を感じられるメッセージ性の強い作品。
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