このレビューはネタバレを含みます
ウィレムデフォーが般若面に不釣合いな薄紫とクリーム色のかわいらしい配色で壁を塗っていて、何でかな?と思ってたのですが、このモーテルはマジックキングダムの近隣に位置してるんですね。花火もあれパーク内のやつなんやね。なぁーる、そういうことか。事前情報に乏しいと理解が追いつかない演出でした。特にラストのとんでも展開からの暗転はぽっかーんなりました。そしてこのラストのくだりを示唆する内容のみジャケットに記すという悪行。罪深いっす。
事前情報無い中でも母ちゃんが売春してるのはファーストインプレッションから簡単に想像がついちゃって、妙に心のしんどさを感じ得ないもので、悲壮感が浅く思いました。もっとヒリヒリ抉られたかったかな。
子供目線のローアングル、背景説明排除、日常を切り取った起伏の少ない流れ、生きるのに厳しい家族環境等、是枝監督の『誰も知らない』から多分に影響を受けた作品だそうです。