少女たちの心を
プリズムの光のように
キラキラと映しだす。
ソフィアコッポラの良さは
繊細さだと思う。
その彼女がオペラを
それも椿姫を演出するという。
期待しちゃうよね。
マリーアントワネットくらい
捻じ曲げてくれちゃうことも。
が、物足りなかったな。
主演のフランチェスカちゃんが
悪いわけではないけれど、
女の子特有の冷めたポップさ
みたいなものを求めて観に行くと
イタイ目みるよって作品でした。
だってフランチェスカちゃん、
イカツイんだもの。
アンミカさん…なのだもの。
まぁまぁ強め。
人は見た目が100%とは言わないけれど
イメージっちゅうものが
案外ものを言うわよねぇとしみじみ。
儚い演出もあったのかな。
私には届きませんでした。
けれど。
ヴァレンチノ創始者たっての
コッポラ演出ご指名だし、
メインのドレスは御大自らが
デザインしたものだし、
舞台美術はネイサン・クロウリーだし、
衣装も空間も
それはそれは素晴らしかったです。
ドレスが生き物のようでした。
眼福、トキメキ、キラキラ。
純粋にオペラを楽しむ人には
悪いところのない作品。
ちゃんとしてる。
みなさんお上手だと思います。
ソフィアコッポラ色は弱めってだけ。