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ミスター・ノーバディのkazu1961のレビュー・感想・評価

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)
3.9
▪️JP Title :「ミスター・ノーバディ」
Original :「Mr. Nobody」
▪️First Release Year : 2009
▪️JP Release Date : 2011/04/30
▪️Production Country : フランス・ドイツ・ベルギー・カナダ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2020-596 再鑑賞
🕰Running Time : 139分
▪️Director : ジャコ・ヴァン・ドルマル
▪️Writer : ジャコ・ヴァン・ドルマル
▪️MusicD : ピエール・ヴァン・ドルマル
▪️Cast. : ジャレッド・レト、ダイアン・クルーガー、サラ・ポーリー、リン・ダン・ファン
▪️My Review
凄い作品ですよね!!パラレルワールドを描いた質の高い作品ではありますね。“並行世界(パラレルワールド)”過去も未来も、選択一つで変わってしまった自分の何本にも分岐していく世界線も、すべては今ここに同時に存在しているという考え方に基づいた作品です。
結果、本作が伝えたいのは、作中にも出てくる台詞、「私の生きたどの人生もが真実で、どの選択も同等の価値があった」ということではないでしょうか。
本作はSF的な設定ですが、中身はきわめてロジカルで現実的な、大人向けのドラマです。一人の男の人生を、そのあらゆる時点における選択肢とその先に待ち構えていたであろう。。。の展開を、同時進行で描き切った凄まじい脚本が見どころです。そう、作り手の圧倒的才能を目の当たりにして驚いてしまった作品です。
この複雑なパラレルワールドですが、混乱することなくどの世界のパートなのかを理解することができるように、観るものを置いていかない演出が素晴らしいです。衣装やカメラワーク、光を含めた画面の色合いといった、非常にテクニカルな部分でそれぞれのパートを描き分けている作り手の苦労があります。さらに主演のジャレッド・レトを筆頭に、役者陣がそれを助けています。
でも、全体を通してまだ理解が追いつかない部分が残るのも事実ですね。。。
本作、『トト・ザ・ヒーロー』『八日目』で知られるベルギーのジャコ・ヴァン・ドルマル監督が、不死の世界になった近未来を舞台に人生の選択について描くユニークなファンタジー。世界で唯一残った死を迎える人間の過去をさかのぼり、その男と3人の女性とのそれぞれの運命をつづっていきます。主人公を、『ロード・オブ・ウォー』のジャレッド・レトーが演じるほか、サラ・ポーリーやダイアン・クルーガーら魅力的な俳優陣が共演。美しい音楽と共に映し出される映像や、パズルのような展開を繰り広げる独特の世界観が素晴らしい作品です。

物語は。。。
2092年、化学の進歩で不死が可能となった世界で、118歳のニモ(ジャレッド・レトー)は唯一の命に限りある人間でした。ニモは記憶をたどり昔のことを思い出していきます。かつて9歳の少年だったニモの人生は、母親について行くか父の元に残るかの選択によって決まったのでした。。。

▪️Overview
「トト・ザ・ヒーロー」「八日目」で知られるベルギーのジャコ・バン・ドルマル監督が、人生の選択によって生じるさまざまな可能性を、複数のパラレルワールドで描くファンタジードラマ。2092年、科学技術の進歩により不死が実現した世界で、唯一命に限りのある118歳のニモは、死を目前にして過去を回想する。最初の選択は、9歳だったニモが別れた両親のどちらについていくかで始まった……。主演は「レクイエム・フォー・ドリーム」のジャレッド・レト。(引用:映画. com)
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