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ミスター・ノーバディのGreenTのレビュー・感想・評価

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)
2.0
パラレル・ワールド的な映画でした。

118歳のニモ・ノーバディは、未来社会で唯一の「寿命がある人間」。どうも、アンチエイジングが進みすぎて人は死ななくなった模様。TV番組では、ニモを延命させるか、寿命が来たらそのまま逝かせるか、投票をしている。

ニモは34歳の時から精神病の医者に治療されているのか、時々医者とセッションがある。そのたびに過去を思い出すのだが、3つの別々のシナリオが出てきて、パラレルワールドみたいになる。その中でのキーはニモが結婚する相手と両親の離婚。

ジーン、エリース、アンナの3人の女性との出逢い、結婚が描かれるのですが、ジーンっていうのがアジア人なんですね。で、この人だけは、ニモが惚れた相手じゃなくて、惚れているエリースに拒絶されたので、その時「今夜ボクと最初にダンスをした女性と結婚する」と決めた、「代替えとして選んだ女性」。

ジーンとの生活は、とにかく一生懸命仕事をして、社会で成功し、大きな家を買い、家族を養うという品行方正だがパッションのない生活。で、精神病を患ってしまう。

アジア人の女の子ってこういうイメージなんだろうなあって思いました。高校生くらいのときは、可愛らしいけど面白みのない「白人の女の子が手に入らない時ちょっかい出す程度の女の子」「素直で控えめで黙ってついてくる」「手間がかからないから仕事に集中できて社会で成功できる」みたいな。

冒頭にハトの実験が出てきて、ハトは頭が良くて問題に対する解決策を見つけることができるんだけど、餌箱のドアが20秒ごとに勝手に開くように設定して置くと、なんで自分が何も行動を起こしていないのに餌が手に入るのかわからず、羽をバタバタやって、「きっと羽をバタバタやるとドアが開くんだ」と勝手に結論づける、というシーンが出てくるので、ニモの話も「自分の行動が運命を決める」んじゃなくて、「運命は、自分が何をするかに関係なく起こる」とかそういうことを言いたいのかな?と思いました。

15歳になると自分の物語的な小説を書いていて、女の子にフラれると別のシナリオに書き直されたりするので、「これは自分で書いているシナリオなんだな」と気がついたのですが、かといってなんでこういう構成になっているのかはわからず、どういうオチなのかなあ、と興味はあったのですが、延々と繰り返されるパラレルワールドがだんだん退屈になってきて、寝落ちしては巻き戻ししていたので、ただでさえ2時間超の映画なのに、観終わるまで時間かかってしまいました。

で、そのネタが・・・・。コメント欄で!
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