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偽りの忠誠 ナチスが愛した女のLEOのレビュー・感想・評価

1.7
第二次世界大戦中、元ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の身辺警護の指揮官に任ぜられたブラント大尉と、ユダヤ人でありながらヴィルヘルム邸でメイドとして仕えている英国の女スパイのミーケが恋に落ち、身柄がバレたミーケをブラントが国外へ脱出させる話。

リリー・ジェームズがメインキャストなんで観てみたが…う~ん…。

凄く狭いエリア(というかほとんどヴィルヘルム2世の屋敷のみ)での話なのに、ナチスのヨーロッパへ進行やユダヤ人への迫害、ナチスの他国スパイのあぶり出し、ヴィルヘルム2世の皇帝への復権問題、敵国の者同士のラブロマンス等々エピソードが盛りだくさん。
しかもその全てがちょっと箸つけて食い散らかしたけど完食してないでそのまま置き去りにしちゃってる感じ。
ドイツ人もみんな英語で話すのは置いといたとしても、全体として相当違和感あり。

メインテーマはどこなんだろ?
この映画で何を見せたいんだろう?
いろいろ詰め込み過ぎで全然回収してないから、何だか全てが急展開過ぎて全く感情移入できない。
なんで英国のスパイとドイツ将校がデキてんのかっていう描写もほとんどなく気づいたらセックスしてましたとかさ、必要なところが足りなすぎで登場人物の心情も分かりにくい…っていうか多分見たまま過ぎなんで逆に穿って見てしまうからか?
痛快さもなく、緊迫感を感じるほどのピンチもなく、ありきたりな悲劇にすらもならず、どうやったのかは教えないけど無事祖国に逃げおおせました~ってホント何がしたかったのか…?

タイトルも原題が『The Exception』(例外)、原作小説が『The Kaiser's Last Kiss』(皇帝の最後のキス)なのに邦題は『偽りの忠誠』。
誰の誰に対する忠誠なのか全くわからん。
誰も忠誠を偽ってた奴いなかったよなぁ?
そして副題は『ナチスが愛した女』。
この作品、主人公はどう見てもドイツ軍大尉のブラントだよね?
ブラントはドイツ軍であるけれどナチスではない。
「ドイツ軍=ナチス」って言うのはいい加減ドイツ人に失礼だってことを学んだ方がいい。
たかり目的の某半島や🀄️の連中が、未だに日本人=関東軍だと言ってるのと同じだよなぁ。
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