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陽のあたる坂道のYAZのレビュー・感想・評価

陽のあたる坂道(1958年製作の映画)
3.9
日活青春文芸大作観る

裕次郎、北原三枝、芦川いづみ
三時間半の長尺に躊躇して後回し
も観てみればあっという間でした。

二男一女の裕福な田代家
母子家庭の貧しい高木家
二つの家庭を結ぶドラマを両家の
家族ではない北原三枝を語り部に
進む。坂道上り田代家の家庭教師
として訪れた瞬間に物語動きます

妾の子である事にコンプレックス感じ
てる裕次郎演じる田代家次男は陽気で
卑屈。この矛盾を自然に演じるのは
裕次郎以外に思い当たらない
50年代の裕次郎とても良いです

いづみ様田代家一女で幼少期の事故で
片足ひきずりやや卑屈
長男も事故の秘密からか卑屈
裕福の皮を剥げばの田代家
田代家次男が両親との確執乗り越えて
自分の居場所を見つける流れで
家庭教師に救われる裕次郎
二人のキスシーンは濃厚でしたね~

裕次郎と異父兄弟と分る高木家一人息子
の川地民夫がデビュー作にして良かった。
こちらはいづみ様と初々しいカップル。
出演者もエピソードも両家と北原三枝に
絞り丁寧に作られてる日活青春映画の
一つの頂点かと

木村威夫の美術が作る世界はいつもなが
ら素晴らしいです
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