スタンダード

レ・ブルー: フランス代表の軌跡 1996-2016のスタンダードのレビュー・感想・評価

4.0
スポーツは良くも悪くも、『人格を浮き彫りにする娯楽』だと思っています。


『ドッジボールのような庶民的スポーツ』でも、非常に分かりやすく"個性"が出ます。


『審判を責めたり』、『味方を責めたり』、『相手を罵倒したり』、『自分を責めたり』、人様々です。


スポーツは勝ち負け以前に、『人格を育むため存在すべき』であり、『上手い下手の品評会ではない』かと。


謙虚だから勝てる訳ではありませんが、『勝つ人間には常に謙虚であってほしい』です。

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フランスが"多民族国家"だと知る機会を本作は与えてくれました。


これだけ『外部から様々な声』が聞こえてきては、『選手達もサッカーに集中できない』でしょうね。


監督は采配云々の前に、選手達に『自分を守る術(処世術)』を教え、『世論を味方に着ける能力が必要』になりそうです。


その意味で、本作にて『コミュ力に長けている』と評された、『現代表監督のディディエ・デシャンは適任』なのかもしれません。【2018年2月23日時点】


代表監督の場合、『選手をいかに試合で使うか』ではなく、『選手をいかに外部から守るか』が重要なんでしょうね。