どこか“映像ありき”的な映画に思えました 監督さんの意図するものは?
一人のフリーライター木立省吾(井浦新)が30年前の児童失踪事件を追い、当時の関係者を訪ね歩きます
ひとりは、“ボ~ッと男”の白川一希(永瀬正敏)
もうひとりは、“ふてくされ女”の江頭小百合(菜 葉 菜)
・・・です
と、この三人からは、
掘り起こし?蒸し返し?フリーライターの動機が見えません
またボ~ッと男からは、記憶の“底”が見えません
さらにふてくされ女は、隠された秘密が見えません
この三人の“見えない”を、監督さんは冒頭書いた映像に託したかったのでしょうか・・・自分にはそう感じました
映画からは、『かさぶたを剥がされる』『寝た子を起こされる』的な感じが終始漂いました
結局最後になって、見えないものは見つかりましたが、モヤモヤが晴れることはありませんでした
“ホッとする”ことのない映画、これもラストの映像が物語っています
【追伸】
①調べると甲斐さやか監督さんの長編デビュー作だそうです
②イモトアヤコが出演してました、女優さんとしても楽しみな存在ですが、今は“海外出張”で忙しいのでしょうね