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女王陛下のお気に入りのkazu1961のレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
4.2
「女王陛下のお気に入り」
原題「The Favourite」
2019/02/15 公開 アイルランド・イギリス・アメリカ作品 2019-037

アカデミー賞作品賞ノミネート!
ヴェネツィアでのプレミア上映後に出てきたレビューは絶賛一色の評価。やっぱり観なきゃですよね。
いやあ、宮廷モノでどうかなと思いましたが、時間があっという間にたってしまいました。
滑稽なる人間模様は、笑った後に切なさを残して出色の出来です!
ヨルゴス・ランティモス監督は愚かで愛しい人間の欲望という哲学的な命題を美しく描き切っています。優雅な宮廷で繰り広げられるエキセントリックな世界。ダイナミックな音楽、スピーディーな展開、そして視覚を楽しませてくれる見事なファッション、その全てが見事です。
また、ヨルゴス・ランティモス監督はキャスト陣から素晴らしい演技を引き出しています。主演3人は最高の演技を見せていますが、中でもコールマンの演技は傑出しています。そして『ラ・ラ・ランド』と全く異なったキャラクターを見せたエマ・ストーンは見事の一言。
18世紀の英国王室で、やんごとなき女性たちが、21世紀のダーティー・ワードを駆使するのが笑えます。これはやはりコメディーのカテゴリーに分類されてる理由でしょうね。
良作です!!
それにしても今年の2.3月は良作が多いですね。

「ロブスター」「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」で注目を集めるギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督が、18世紀イングランドの王室を舞台に、女王と彼女に仕える2人の女性の入り乱れる愛憎を描いた人間ドラマ。2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で審査員グランプリを受賞し、女王アンを演じたオリビア・コールマンも女優賞を受賞した。出演はコールマンのほか、「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン、「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズ、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のニコラス・ホルトほか。
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