仮面の大使

女王陛下のお気に入りの仮面の大使のレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.9
 寵愛を取り合う映画。

 フランスと戦争状態にあるイングランドの女王アン(オリヴィア・コールマン)は病弱で、幼馴染のサラ(レイチェル・ワイズ)に世話をされたり、操られたりしていた。ある時、サラの従妹で没落した貴族の娘アビゲイル(エマ・ストーン)が現れる。アビゲイルを雇い、彼女を信用していくサラであったが…。

 女性の権力争いものといった感じでしょうか。アン女王からの寵愛を奪い合う話になっています。女性同士の争いは好みの話なので楽しめました。

 厳しい意見もいうが、長年の信頼厚い方を取るか、弱った心に寄り添い、優しい言葉をくれる方を取るか。優しい言葉に甘えたくなるけど、そういう人ほど腹に一物があるもの。そのことは肝に銘じておかなくては。

 女王にとって厳しい意見をくれるサラはどれだけ貴重な存在だったか。良薬口に苦し。まさにそのとおりだと感じた。

 権力を振るうカッコいいレイチェル・ワイズ、悪女ぶりが憎たらしいエマ・ストーン、自分では何も決められない情けない女王のオリヴィア・コールマン。この三人の女性の演技が絶品で見応え抜群でした。
 
仮面の大使

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