マルケス

英国総督 最後の家のマルケスのレビュー・感想・評価

英国総督 最後の家(2017年製作の映画)
3.5
1947年、インドは300年に渡って統治してきたイギリスから独立。その前後を最後のインド総督・マウンドバッテン卿の視点で描く。

植民地の政権譲渡は香港が記憶に新しいが、インドは規模が違うし宗教問題があるしで、ゴタゴタが桁違い。インド・パキスタン分離独立までの政治的駆け引き、国境線決定の内幕、その後の大混乱・・・と知らなかったことばかり。
理想のガンジーと現実のネルー、ムスリム国家で譲らないジンナー。仮に統一インドが誕生しても、内戦勃発、印パ分裂は既定路線と思われ。

英国総督府(現在の大統領府)の暮らしぶりに見る優雅な表の顔と、昔も今も自国の利益を画策する裏の顔も曝いているのは評価できる。脚色がどの程度か気になるがしっかり社会派。
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