がちゃん

ユー・ガット・メールのがちゃんのレビュー・感想・評価

ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)
3.8
オリジナルは1940年ルビッチ監督の『桃色の店』。
オリジナルでは文通という手段で知り合った男女が、本作ではE-Mailで二人は出合います。

トム・ハンクスとメグ・ライアンは、
あるサイトで知り合い、
お互いに交換するメールに心を熱くしていた。
もちろん、お互い顔は知らない。

メグ・ライアンは、メールでのトム・ハンクスの知的な会話とユーモアにすっかり参ってしまっていたが、母から継いだ子供向けの小さな書店を営んでいる彼女にとって、相手のトム・ハンクスは商売敵の大型書店のオーナーだった・・・

季節が移り替わるニューヨークを舞台にしたこの作品。
メグ・ライアンのコメディエンヌとしての魅力が全開です。

まさかメールの相手が商売敵とは知らない彼女が、その相手からメールで『戦え!』とアドバイスを受け、正拳突きのポーズをしながらやる気を出すシーンがいい。

初めて相手と会うことになったメグが、機転を利かしたトム・ハンクスにすっぽかされたときの切ない表情もいい。
合図に本の間に花を挟んだりするんだ。

とぼけた感じのトム・ハンクスもいい。
電話で『ゴットファーザー』の物まねをしたりする。
これが結構似ているんだ。

トムが子供たちを連れて、街の小さなお祭りにf出かけるシーン。
クリスマス前の本当に楽しそうなお祭り。

結局、
メグの店は潰れてしまうのだが、
その閉店のカギを閉めるとき、誰もいなくなった店内で幼いころの自分と母親がダンスするシーンもペーソスがある。

すれ違いラブストーリーだから、
途中でじれったくなってしまうのだが、
これがこの作品の持ち味なんですよね。

予想通りのラストシーンも安心してみることができます。
こういうベタなラブ・ストーリー大好きです。 
がちゃん

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