鍋レモン

あの人に逢えるまでの鍋レモンのレビュー・感想・評価

あの人に逢えるまで(2014年製作の映画)
2.8
⚪概要とあらすじ
『シュリ』『ブラザーフッド』などのカン・ジェギュが監督を務め、韓国と北朝鮮の離散家族に焦点を絞った短編ラブストーリー。

ヨニは、毎日欠かすことなく“あの人”のために心を込めて料理を作り、その帰りを待ち続けていた。ある日、彼女は待ち人がなかなか戻らない理由がわからないまま、家を訪れた役所の人の勧めで“あの人”に会いに行くことになる。ヨニは手作りの弁当を手に、大勢の老人たちと一緒にバスに揺られ...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“今日もあなたに逢えず、あなたの声も聞けません。あなたの足音だけが聞こえるのです。”

「このままミヌさんも消えちゃうのかしら?」

⚪感想
28分の短編ラブストーリー作品。

早い段階で作り込み要素には気づく。

テーマは「南北分断」。
現実でもこの問題は今もあるのかな。
隣なのに国境を超えることがこんなに難しいのか。政治も絡んでくるし。

ヨニのお弁当やたくさんのご飯、お店の冷麺が美味しそうだった。



⚪以下ネタバレ



南北分断で離れ離れになった夫婦。60年程がたっても待っている妻。やっと再会できると思いきや政府の意見が合わずなしに。

冒頭の歯磨きのシーンで彼女が一瞬おばさんになったから、本当はおばさんなんだろうなと。そうしたらその後の薬や冷麺のお店、ダンス、積み木はなるほどなと。

ヨニの見た目が若いままなのはどんでん返しとかではなく、ヨニがミヌさんを見送ってから時が止まったままであることを表しているかのようで深い。

電話をしていたのは友人ではなく娘。ヨニは再婚するもミヌさんを思うあまり、娘と夫には愛情を注がなかった。生涯片想いだった夫のことを思うと可哀想だけど、それほどヨニがミヌさんに対して深い愛情を持っていたのだと思うと泣ける。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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