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リバー・オブ・グラスのkazu1961のレビュー・感想・評価

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-356
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋そうですね、まさしく謳い文句「ロードの無いロード・ムービー、愛の無いラブ・ストーリー、犯罪の無い犯罪映画」がほんとそんまましっくりとくる作品。1990年代に思えないニューシネマのような厭世観、16㎜で描かれたこの作品で、ケリー・ライカート監督のデビュー作ですが、もうそのスタイルが全て出来上がっているような作品です。

🖋本作、南フロリダの郊外を舞台にリサ・ボウマン演じる空想癖のある不満のつもった主婦コージー、そして本作プロデューサー兼編集を務める新人、ラリー・フェセンデン演じる目標もない怠けて生きているリーの2人の逃避行を中心に、刑事をしているがミュージシャンになりたかったコージーの父親ライダーが銃を無くしてしまったり、そんな厭世的な日常生活をひねりの効いた展開で巧みに描いています。

🖋とにかく何が起きるのかとずっとハラハラして観ているのですが、色んなことが起きそうでいて結局起きません。これこそがよりハラハラさせられる演出なんでしょうね。。。そしてエンディングも、まさかこうなるとは、という終わり方。。。オシャレですね!

🙂Story:(参考: 公式サイト )
30才のコージーは何もない場所に住んでいる。フロリダのブロワード郡の、1エーカーの湿地に建つ、平屋建ての家。マイアミとエバーグレーズに挟まれたどこにでもあるような土地で、15マイル置きにショッピングモールが建っている。コージーはかなりの空想家だ。人のいい夫婦が大きなステーションワゴンでやって来て自分の子供たちを引き取っていくこと、そうして彼女自身が新しい人生を始められるということを、延々と夢見ている。コージーの父はデイド郡(1997年にマイアミ・デイド郡に改名)のマイアミ警察署の刑事だ。50代半ばのライダーは注意散漫なタイプで、夜勤で働いては、昼間はジャズクラブでジンを飲んで過ごしている。最近、彼は飲みすぎて銃を(また)どこかに置き忘れたようで、見つかるまで停職を食らっている。だがライダーにとっては困ったことに、リー・レイ・ハロルドという謎の、夢もない負け犬が彼の銃を見つけてしまっていた。

🔸Database🔸
・邦題 :『リバー・オブ・グラス』
・原題 :『River of Grass』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1994
・日本公開 : 2020/09
・上映時間 : 76分
・受賞 : ※※※
・監督 : ケリー・ライカート
・脚本 : ケリー・ライカート
・原作 : ※※※
・撮影 : ジム・ドゥノー
・音楽 : ジョン・ヒル
・出演 : リサ・ドナルドソン、ラリー・フェセンデン、ディック・ラッセル、スタン・カプラン、マイケル・ブシェミ

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「ウェンディ&ルーシー」のケリー・ライカート監督が1994年に発表した長編デビュー作。南フロリダ郊外の平屋建ての家で暮らす30歳の主婦コージーは、退屈な毎日に不満を募らせていた。空想癖のある彼女は、人のいい夫婦が大きなステーションワゴンでやって来て自分の子どもたちを引き取っていくこと、そして彼女自身は新しい人生を始めることを、延々と夢見ている。コージーの父ライダーはマイアミ警察署の刑事だが、酒を飲みすぎて銃をどこかに置き忘れてしまい、見つかるまで停職を食らっている。ある日、地元のバーへ出かけたコージーは、うだつの上がらない男リーと出会い親しくなるが……。
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