ぺむぺる

テルマのぺむぺるのレビュー・感想・評価

テルマ(2017年製作の映画)
2.0
田舎町で生まれ育った信心深い少女が、進学のため都会で一人暮らし。大学生らしい遊びや恋愛を経験する中で、原因不明の発作に見舞われはじめる。

ストレスを抱えると超能力発動しちゃう系少女の、不安・恐れ・解放を描く思春期ホラー。彼女の閉塞感を表象する溺死のイメージと、北欧の物寂しい情景が相まって低体温な世界観。端正な作品ではあるものの個人的な見どころはあまりなく、強いていえば観劇シーンの不穏さが好みであった。もっと歪さがあればもっと美しい映画になったかなと思う。ダークヒーローとしてのキリスト誕生譚と読み替えるとちょっと面白い。
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