きざし

ボヘミアン・ラプソディのきざしのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
5.0
クイーンというバンドは以前から知っていました。


なぜなら学生時代、よくMTVを見ていたから。


ある日、
イギリス人が選ぶ好きなバンドベスト100みたいな特集をやっていました。



私の大好きなブラーなんかも挙がっていましたが、

その中の堂々の第一位が

この映画の主役、〈QEEN〉だったのです。


わ~!

そんなに国民的に人気あるバンドなんだな~(*゜д゜*)

てっきりビートルズかと思ってただけに

驚きとともにクイーンがいかに愛されたバンドかということが分かりました。



そんなクイーンを映画化したこの作品。


正直、フレディマーキュリーの出で立ちや大仰な曲群、
そして、そのイメージまんまなチラシのデザイン。



そこまで見たいとは思ってませんでした。


が……!!!!


こーーれは!



映画という枠を大きく、
大きく飛び越えたトンデモ作品だったのです!!!!



それはフレディが劇中で言ったとおり

「空に穴を開ける!」かのような

どこまでもどこまでも突き抜けた開放感…!!



まるで空を飛ぶ鳥のように、
自由になったような気がした。


ラストシーンのライブエイドでは、
彼等と、そしてオーデイエンスと共に、

確かに私も〈そこ〉にいた。

私たち、観てるもの皆が
まるでその場所にタイムスリップしたような、

そんな不思議で特別な体験でした。



なぜ、そんなことができるのか…?


確かにバンドのストーリーとしては、ありがちだ。


成功、そして挫折、バンドの確執…


だけど彼等、
取り分けフレディマーキュリーという人物の唯一無二の存在感。


ステージで、手を振り上げた瞬間の、
そして声を発した瞬間、

ガラッと空気が変わる感じ!



「オーデイエンスを最高の天国へ連れて行く!」というフレディ。
 

「自分はパフォーマンスをするために生まれた」というフレディ。


生きてる限り、そこに彼はいた。

まるで魂を削るようにパフォーマンスをした。



彼が特別なのは、ただ歌が上手いだけではない。


ただパフォーマンスがスゴイだけではない。



彼が観る人の心を揺さぶり、鷲づかみにするのは、

彼がまるで魂を削るように歌うからだ。



だから私たちもそんなフレディの魂の響きに共鳴するように、感極まる!。:゚(;´∩`;)゚:。




演じたラミマレックの渾身の演技は、
すべてが素晴らしかった。



似てる、似てない以上に、
そこに魂が宿っていた。



彼の目、身振り手振り、声の出し方、
歌い方、、

まるでフレディの魂が降りてきて彼に憑依してるようだった。



ライブエイドのシーン…
「フレディ!!空から観てるかな…?」


それとも、ラミと一緒にそこにいたのかな…?



そうまでも思える程の

圧倒的なパフォーマンスだった!!!



流れた曲の歌詞のテロップがちゃんとあるんだけど、
それがまたフレディの思いとリンクして、泣けるー。:゚(;´∩`;)゚:。



「we are the champion,my friends」


それは、あの時ステージに立っていた仲間たちだけでなく、
あの場にいたすべての人に捧げられていた。


そして、いまこれを観ている私たちにも…



あの瞬間を、

そしてフレディマーキュリーという

素晴らしいパフォーマーを体感追体験できる素晴らしい映画でした!!



個人的には、ドルビーシアターとIMAXで観たけど
IMAXのほうがより臨場感を味わえたかな!?



とにもかくにも、今すぐ、できるだけ大っきくて臨場感のあるシアターで観て下さい!!!


あなたも、あの歴史的瞬間に立ち会うことができるはず…!!!ヾ(o´∀`o)ノ
きざし

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