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ライオン・キングのkazu1961のレビュー・感想・評価

ライオン・キング(2019年製作の映画)
4.0
▪️Title :「ライオン・キング」
Original Title :「The Lion King」
▪️Release Date:2019/08/09
▪️Production Country:アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-193
▪️My Review
アニメ、劇団四季で誰もが知っている王道作品のリアルな3次元化(全てCG、決して実写では有りません)作品です。とても好きなアニメ作品なので期待して鑑賞です。
多数のレビュー・評論にあるように「賛否両論」のなか、私は十分満足して鑑賞できました。
本作は大きな挑戦をしています。それは、「2次元をいかにして3次元にするか? 」この課題に挑み、失敗と成功の両方を持ち帰っていると思います。
まず、○のポイント。本作は冒頭からクライマックスがやってきます。オープニングの「サークル・オブ・ライフ」が流れるシーンは、アニメ版のそれを完璧に実写化していて鳥肌ものです。
そして、ビジュアル的には傑作であり、ティモン(声:ビリー・アイクナー)、プンバァ(セス・ローゲン)、ザズー(ジョン・オリバー)、ナラ(ビヨンセ)等のキャラクターは立っていて素晴らしいと思います。心をつかんだのは、何といってもティモンとプンバァのいきいきした掛け合い、ジョークの応酬!!かなりのアドリブだそうです。オープニングの迫力と、こうした「これは実写か? アニメか?」という不思議な映像体験、そして思わず襟を正したくなるようなビヨンセの劇中歌だけでも元は取れたように思います。ストーリー的には、オリジナルにきわめて忠実であり、その意味では当然見る価値はあり楽しめるかと思います。
一方で×のポイント。多くのファンに愛されたオリジナルのアニメ版に頼りすぎている感が否めません。そして、細部までリアルなCGのキャラクターの表情には、アニメ版にあった豊かな感情が失われてしまっています。オリジナル版と比べると力強さに欠けるシーンもいくつかあったんではないでしょうか。
しかしながら、新鮮な映像体験と、特殊効果の凄さを体験できるのは確かです。2次元の3次元化への試行錯誤の1本として、ある道の到達点として過渡期の重要作として語られる作品であることは間違いないと思いますし、十分に感情移入して鑑賞できました。

▪️Overview
アフリカの雄大な自然を背景にライオンの王子シンバの成長と冒険を描いたディズニー・アニメの名作「ライオン・キング」を、「ジャングル・ブック」のジョン・ファブロー監督が、フルCGで新たに映画化。シンバの声を、グラミー賞を受賞したラッパーとしても活躍するドナルド・グローバーが担当し、ジンバの幼なじみナラ役をビヨンセが担当。2人が新たに歌唱に参加した、エルトン・ジョンによる「愛を感じて」ほか、「サークル・オブ・ライフ」「ハクナ・マタタ」など名曲の数々がスクリーンを彩る。
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