なぜ、エルサに力を与えられたのか。
2013年公開に公開された「アナと雪の女王」の続編。今作もアナ雪の特徴であるミュージカル、美麗なアニメーション、オラフと愉快な仲間たち(笑い)の要素はあります。
率直な感想を言えば、前作の方が好きです。前作の方が魅力的な楽曲があったし、物語がエルサを救えるのは王子様ではなく妹というのが好みでありました。本作も多くの楽曲はあり、決して質が落ちたというわけではありません。
前作のメガヒットにも関わらず、エルサのキャラクターを深掘りし、究極のアニメーションを求めているのか?と思うほどに水や草の描写が綺麗でした。
スカッとしない点があるとすれば、本作になり、アベンジャーズ入りするのか?と言うほどに、エルサの能力が開花したことです。結末まで観てしまえば、エルサは人間の器で収まることができないキャラクターでした。
主題歌の「イントゥ・ジ・アンノウン」を聴けば、彼女の気持ちが分かります。いけないことだと分かっていても、声が聞こえてしまえば、飛び出してしまう。思春期か!というキャラクター。
エルサは、人間界に生きづらさを感じていますが、おそらく別の世界に行っても、生きづらさを感じることは容易に想像できます。それであれば、嘘でも良いから姉妹愛を感じられた前作の方が、ストーリー的には好みでした。
最後にオラフがいなくなってから、コミカルな部分が皆無になったので、重要なキャラクターであると認識しました(笑)