よつぎドール

ゴーストRE:BIRTH 仮面ライダースペクターのよつぎドールのレビュー・感想・評価

4.4
仮面ライダーV CINEMAの中で個人的に1番好きな作品です。
(レビューしてなかったようだ。仮面ライダー系は見ただけで書いてない作品多数だな🤔)

個人の感想として受け取ってください。
かなり好みが分かれるはず。

ハッピーエンドではありません。
悲しく切なく、今までの仮面ライダーゴーストを全て破壊してしまう可能性があるような作品でもあります。

さて、
ダントン様の卵の歌がもう、なんというか不気味でたまらないです。
これからのストーリーを暗示するなんとも言えない不安感を煽ってきます。

そして、
マコトにいちゃんも、カノンも
クローンされた成功作…と。

つまり
父と思っていた深海大悟、
育ての父のような天空寺龍、
どちらでもなく、
真の父はダントン様であったと…

そんな非情な事実を
知らされる状態になってしまうのでした…。

葛藤しつつも、それぞれを父の思いを胸に、生きていくことを決意するマコトは、これを境に少し成長したのだと思わせるようなラストで終了します。

これだけでも胸が痛くなります。

さらには、
本編で解決したかに見えた眼魔世界も…
アランが一生懸命に治めてはいますが…。

青い空が見えないような眼魔世界での生活に人々の間では苦悩や不満が渦巻いており、厳しい状況が続いていました。
ホムンクルスを使い永遠の命を謳うダントン様の甘い言葉に傾いていく住民たちもそれなりにいました。

そんな中、始めて青い空を見た時の衝撃や命と心を大切にする人間の素晴らしさを説くアラン。

これには、
かなり胸を打たれます😭

最終的には、

「この青空こそ、私たちにとって新しい世界の始まりであり、希望である!これからみんなで美しい宝物を築いていこうではないか!我が友よ!!」

という名演説でアランは人間として、指導者として、生きていく事を表明するのですが、もうアランの成長に涙が止まりません。

さらにさらに、
アランとマコトの友情…。
ここも見どころです。

最後は別れるような形にこそなりますが、
境遇も似た2人の関係性の切なさを感じます。

涙無しでは見られない作品と、
私は感じています。