あじさい

シェイプ・オブ・ウォーターのあじさいのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

リアルタイムで映画館で観ることができて良かった。観終わった後も数時間は耳に水が入ったようにぼんやりしていた。

SNSなどで、いろいろな感想を見た。賛否両論ある。自分は映画には詳しくないが、イライザと半魚人の間にある感情を単純に、「愛」とは言えないのかもしれない。

この映画は人間の目線で話が進む。主に主人公の女性イライザだ。では半魚人側から見たらどうなるのか考えてみた。
半魚人はアマゾンの奥地で住民から神のように扱われていたらしい。そこから、アメリカへ運ばれて、監禁、観察、虐待を受ける。そこでイライザが半魚人に惹かれて接近し、彼女のおかげで施設から脱出。最後は彼女とともに水の中に戻る。故郷を離れ自らの意思に反する受難の末に、大切な人とともに元の場所に戻るとは、半魚人側から見ると一種の英雄譚の物語ではないかと感じた。伝説や物語の中では一目惚れやすぐに恋愛関係に発展することは珍しくないと思う。故に、イライザと半魚人の関係がすぐに発展したことも物語にとっての一種の型なのではないだろうか。
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