ダークな世界観は魅力的だが、描写不足感の否めない佳作。
自分の息子が悪魔だと思いたくない主人公の葛藤は良く描かれており、多少のイライラもありましたが非常に良かったです。
しかし、敵である悪魔陣営の登場人物の描写が少ないのがマイナス点でした。
敵だった結果だけが開示され、敵である理由は全く描写されないので、敵にイマイチ魅力を感じられません。ザコ兵以外の何物でもなかったのが非常に残念です。
もう一つ、ジャンプスケア(びっくり)が多すぎて、ダークで陰鬱な世界観のホラーとの相性の悪さも感じました。
万人受けではない物語なので人を選ぶと思いますが、ダークヒーローが好きな人にはオススメ出来る作品でした。
注意点としては、直接的にグロい描写は2回程ありましたが、どちらも一瞬のスパーン!!で終わるあっさりしたモノなので、ホラー耐性0の人でも楽しめると思います。
グロ度 10/1