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顔のない眼のLeMasTのレビュー・感想・評価

顔のない眼(1959年製作の映画)
4.5
まずオープニングからちょこちょこ流れるBGMで頭がおかしくなりそうでした😅

ホラー映画ですが、お化け怖い...とかゾンビ気持ち悪い...ではなく、人間の秘めたる"狂気"が主として描かれています。

この映画に関しては白黒で正解。仮面をつけたクリスチアヌが何とも美しい。この作品で"狂気"に並んでおそらく最も魅せたいであろう"美しさ"が、白黒映画かつ無地の仮面をつけることで際立っている気がしました。

父親のジェネシュ博士は、火傷で顔を失った娘のために女性を誘拐し、顔の皮を移植します。まあ狂ってますよね。

まさに"恐ろしくて美しいホラー映画"です。

長々と描かれる顔の皮を剥ぐシーン。白黒なのでリアリティこそないものの、ずっしりとした怖さがありました。公開当時このシーンで失神した観客もいたといいます。(←ホンマか〜?😅)

"明らかに異常な医師が不正行為をはたらけば驚くべきことでないが、見かけは正常な医師が不正行為をはたらけば、それは異常であり人々を不安にさせる"(←確かに...)
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