風来坊

ヴァーサスの風来坊のレビュー・感想・評価

ヴァーサス(2016年製作の映画)
3.5
賭け試合の誘いや女性を巡るトラブルで裏社会のボスの恨みを買い、再起不能の怪我を負った総合格闘技の有望株の男。困難に合いながらも再起を目指す彼の闘いを綴ったロシア製のスポーツドラマ。

パッケージ写真と内容が全然違う映画。確かに冒頭は迫力のあるカーチェイスが展開されるが、その後は不可能と言われる再起を目指す男とそれを支える恋人や周囲の人達を描いた王道のスポーツドラマが展開されます。ただそんななかでもうんこ野郎ぶりが凄まじい悪役の存在や、美人の恋人、トレーナーとマネージャーなんかが良いアクセントになっています。この悪役の俳優の存在感はスゴいな…主役を喰う勢い。

闘いの舞台は総合格闘技。ただ結構映画的に味付けがしてあり、普通は総合格闘技でやらないような技を出したりしているのでリアル志向の方は残念に思うかも知れませんね。闘いのシーンの見せ方は荒々しいカメラワークでスピード感もあり臨場感があってスゴく良い。弱味を握られ素直に闘えない感じは「キックボクサー」を思い出しました。

勝ってめでたしめでたしかと思いきやの展開は驚いた!スポーツドラマどっか行ってしまう!この辺は普通のスポーツドラマには無い感じで自分は面白いと思いましたが、見方によっては余計かも知れません。いきなり天候悪くなったり、この悪天候で橋が通行禁止になってなかったりとご都合的な感じ。強引過ぎる展開もありますが、個人的には結構楽しめた映画でした。
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