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Red Road(原題)
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『Red Road(原題)』に投稿された感想・評価

[画質の良すぎる防犯カメラとその窃視的観察者] 60点

ジリアン・ベリー、ロネ・シェルフィグ、アナス・トマス・イェンセンが製作総指揮となり、彼らが考えた背景を持つ登場人物たちを脚本に使って異なる新人監督に長編を撮ってもらう三部作"アドバンス・パーティ"の第一編。白羽の矢が立ったのは短編『Wasp』でアカデミー短編映画賞を受賞したアンドレア・アーノルドだった。ちなみに、二作目はモラグ・マッキノン『Donkeys』で、三作目はMikkel Nørgaardが撮るはずが企画は凍結しているような状態らしい。製作総指揮の名前からも分かる通り、本作品はドグマ95の直接的な影響下で作られていることは想像に難くない。

主人公ジャッキーは街に設置された無数の監視カメラから市民の生活を眺めているという神のような視点を持ちつつ、その画質/設置場所/死角などで目線に制約があるし、無論陸続きで生身の人間がそこへ侵入することは出来ない。人間を神にもし得る視点を与えながら、人間であることを示すこれらの設定は興味深い。しかし、やはり手法ありきのドグマ映画にありがちな"策士策に溺れる"という状態に陥っているとも言える。優先すべきはその隔たりがもたらすある種の冷酷さを冷静に導入することだと思うが、ドグマ95やケン・ローチのような荒々しいハンディを使うことで"リアリティ"を先引き出そうとしているのは一旦冷静になって考えて欲しかった。勿論、永遠とモニターの向こう側にいられるはずもなく、テーマに併せて下界へ降りてきて、ズタボロかつ人間関係をわざと希薄にしているであろうジャッキーの心に迫っていく。人と人との関係を画面越しに眺めるが、自分はそこに換算されないという、典型的な観察者の視点も持ちながら、敢えて自分から飛び込むことでカメラ越しに見た人間関係を再現しようとする。それがセックスシーンの反復に繋がってくる。

犯人に触れ合うことで再生する絆という意味ではデヴィッド・ロバート・ミッチェル『ラビット・ホール』を思い出すが、その繊細さと静けさは同作の方が数段上手い。犬やインコの使い方も中々。少し長いのが難点。
監視カメラの映像やそれを眺めてる主人公の様子とかは嫌いじゃないけど、基本的にドグマ95や同じイギリスのケン・ローチみたいな撮り方や演出になってるのはやっぱり肌に合わない。

内容や撮り方が大したものでもないのに無駄に冗長なのもいけない。

こういう監督は映画にリアリティを追求したいんだろうけど、映画で映像美や構図を堪能したい自分にとってそういう監督の映画は殆ど雑にしか思えないから、つまりは根本的な点で相性が悪いんだろうな。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

2.8
【A.アーノルド幻の1作】
『Wasp』でアカデミー賞短編実写映画賞を受賞。たった4本しか長編を撮っていないにも関わらずそのうち3本がカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した凄腕女性監督アンドレア・アーノルド。

日本での認知度があまりに低く、『フィッシュ・タンク』以外観ることができない。

そんな中MUBIで最初に審査員賞を獲った『Red Road』が配信されていたので観てみた。

監視カメラの映像をチェックする仕事に従事する女が、カメラに映ったある男が気になりストーカーをするというシンプルな内容。監視カメラの映像という安全圏からストーカーし、段々と生身でストーカーをする。それも大胆になっていき、5mという至近距離でストーカーする。このバレるかバレないかサスペンスの演出が非常に上手い。

SNS社会の現代、誰しも一度は、絶対に不快になるアカウントを怖いものみたさで閲覧する経験をしたことがあるでしょう。アンドレア・アーノルドはSNSがまだ社会に浸透していない時代に未来の人の心を反映したような作品を放った。

こりゃ面白かったぞ!