ワンコ

リバーズ・エッジのワンコのレビュー・感想・評価

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)
4.5
好きな女の子に連絡を取る時、父親が電話を取らないようにと願いながら固定電話をプッシュしていた時代の、その時代に描かれた、その時代のストーリーだ。

携帯電話やSNSが普及してなくたって、わけの分からないものに価値を見出したり、前後の判断なく突っ走ったり、孤独だったり、人を想って切なかったり、嘘をついたり、嘘をつかれたり、羨ましがったり、誤解したり、恨んだり、恨まれたり、殴ったり、殴られたり、何も今と変わらない。

好むと好まざるとにかかわらず、周辺はめまぐるしく変わり、取り残されたように感じながら、自分自身も次第に変化し、ちょっとずつ今に至った。汚れた河が再生の海へ注がれるように。皆が通過する、そういうジェネレーションへのオマージュだ。
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