青息吐息

コロンバスの青息吐息のレビュー・感想・評価

コロンバス(2017年製作の映画)
4.0
〈非対称でありながらバランスを保っている〉

建築学者の父と確執のある息子ジンは、建築物に救われたケイシーに出会う。

最初の数カットから美しい。監督の性癖のようなものが見れた気がして嬉しかった。 僕が性癖と言ったものがモダニズム建築そのものを指すのか、その撮り方、構図なのか分からないけれど、鏡越しに完結するシーンや、真夜中のダンスなど撮影のこだわりが静謐なトーンと相まって美しかった。出会いと別れが通り雨のように過ぎて、その後少しだけ晴れたようだった。