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ソウルメイト/七月と安生のkazu1961のレビュー・感想・評価

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)
4.5
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-076
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋デレク・ツァン監督の作品はほんと心に響いてきます!!とても作品として私の好みにドンピシャ!!最近鑑賞してどハマりしたデレク・ツァン監督の最新作『少年の君』と同じく、本作もめちゃくちゃ素晴らしい作品です!!ほんとにピュアで、ほんとに切なくて、ほんとに温かく優しい。。。心に響く作品です。もう後半は泣きっぱなし。。。

🖋本作、幼いころからの親友同士である七月と安生の2人の女性の成長、ソウルメイトとしての半生をエモーショナルかつドラマティックに綴りながらも、予想だにできなかった結末へと導いていきます。その2人、育ちも性格も生き様も全く正反対、そこに1人の男性が加わることによって、その生き様が交錯しながら描かれていくのですが、サスペンスさながらの伏線回収と予想だにできない脚本と演出の妙味がほんと舌を巻くほど素晴らしい!!

🖋そしてデレク・ツァン監督ならではのその世界観、その透明感はなんとも言えない空気感です。これに情感が揺さぶられるのでしょうね。音楽もとてもエモーショナル。エンドロールに岩井俊二の名が出てきます。全体的な指導をしてるようですがその影響も大きくあるのでしょう。『花とアリス』や『Love Letter』のオマージュ的なカットを見受けられるのも嬉しい限りです。

🖋さらに安生を演じたチョウ・ドンユイ、七月を演じたマー・スーチュンの二人に主演の演技が素晴らしい。特に『少年の君』の演技も素晴らしかったチョウ・ドンユイの透明感のある存在感がなんとも言えず心に刺さってきます。ほんと素晴らしい作品、デレク・ツァン監督の今後に注目です!!

😭Story:(参考:公式サイト)
ある日、安生(アンシェン)の元に映画会社から連絡が届く。彼らは、人気ネット小説『七月(チーユエ)と安生(アンシェン)』を映像化したいのだという。作者は七月(チーユエ)という名の女性だが、所在は不明。物語は幼馴染の女性2人の友情を描いたもので、作者の自伝的な要素が強いという話だった。そこで彼らは、もう一人の主人公のモデルを探し、アンシェンに連絡をしてきたというわけだ。だがアンシェンは「チーユエなんて人は知らない」と彼らに嘘をつく。チーユエ・・・彼女はアンシェンにとって特別な存在だった。何よりも大切な親友、そして誰よりも激しくぶつかりあった戦友、互いに魂の奥深いところでつながっていたはずの2人。それなのに、彼女たちの間に一体何があったのか?恋を知り世界を知り、移ろいゆく時代の中で、彼女たちは何を選び取り、何を捨てたのか?小説に描かれた2人の物語に秘められた驚きの真実が、今明かされようとしていた。

🔸Database🔸
・邦題 :『ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)』
・原題 :『七月與安生 Soulmate』
・製作国 : 中国・香港
・初公開 : 2016
・日本公開 : 2021/06/25
・上映時間 : 110分
・受賞 : ※※※
・監督 : デレク・ツァン
・脚本 : ラム・ウィンサム、アニー・ベイビー、リー・ユアン、シュー・イーメン、ウー・ナン
・原作 : ※※※
・撮影 : ジェイク・ポロック、フィッシャー・ユイ
・音楽 : 波多野裕介、ピーター・カム
・出演 : チョウ・ドンユイ、マー・スーチュン

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「少年の君」が第93回アカデミー国際長編映画賞にノミネートされたデレク・ツァン監督が、同作の前に手がけた単独監督デビュー作。「少年の君」にも主演したチョウ・ドンユイが今作でも主演を務め、中国の作家アニー・ベイビーによるネット小説を脚色して描いた青春映画。上海で穏やかな生活を送っていた安生(アンシェン)のもとに、人気のネット小説「七月(チーユエ)と安生(アンシェン)」を映像化したいという映画会社から連絡が届く。小説の作者は七月(チーユエ)という名の女性で、「七月と安生」は彼女の自伝的要素が強い作品だった。しかし、チーユエの所在が不明のため、映画会社はもうひとりの主人公・安生のモデルと思われるアンシェンを捜し出し、コンタクトをとってきたのだ。そんな彼らに対し、アンシェンは「チーユエなんて人は知らない」と嘘をつく。だが本当は、アンシェンにとってチーユエは特別な存在であり、かつて2人はかけがえのない親友同士だった。やがて、小説に描かれた2人の物語に秘められた、驚きの真実が明らかになっていく。「ラヴソング」「最愛の子」などで知られるピーター・チャンがプロデューサーを務めている。
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