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孤狼の血のkazu1961のレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
4.2
「虎狼の血」
2018/5/12 公開 日本作品 2018-120

いゃあ!昭和の匂いのする、男臭い、東映らしい作品にエキサイトしました!!
キャッチコピー、“血湧き肉躍る、男たち渇望の映画“、そのものかもしれません。
刑事、やくざ、そして女が、それぞれの正義と矜持を胸に、生き残りを賭けて戦う生き様を描いた作品で、序盤の抗争、ナレーションは「仁義なき戦い」を彷彿とさせ、後半は警察小説から感動すら覚えるヒューマンドラマへと、ストーリー展開がやはり秀逸で、「警察小説×仁義なき戦い」と評される同名原作の映画化も同じく素晴らしいものでした。
監督は「凶悪」、「彼女がその名を知らない鳥たち」など、人間を鋭く、生生しく描写する手腕で世界的にも評価の高い白石和彌。飢えた狼たちの物語を、極上のハードボイルドエンターテイメントへと昇華させていますね。
そして、役所広司を筆頭とする日本屈指の俳優陣による男臭い演技合戦がスクリーンに炸裂するのも見もの!!
喰うか、喰われるか―極限の中で選択を強いられ、自らの信じる道を突き進む男たち。何が正義なのか? 誰の為の正義なのか? 生き残るのは誰か? 魂に焼きつく、暴力描写とカタルシス。そして最後に「孤狼の血」の意味を知った時、感動が押し寄せてきました!!

広島の架空都市・呉原を舞台に描き、「警察小説×『仁義なき戦い』」と評された柚月裕子の同名小説を役所広司、松坂桃李、江口洋介らの出演で映画化。「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌監督がメガホンをとった。ベテランのマル暴刑事・大上役を役所、日岡刑事役を松坂、尾谷組の若頭役を江口が演じるほか、真木よう子、中村獅童、ピエール瀧、竹野内豊、石橋蓮司ら豪華キャスト陣が脇を固める。
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