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Black Girl(英題)のsonozyのレビュー・感想・評価

Black Girl(英題)(1966年製作の映画)
4.0
裕福な白人家族のアパートで住み込みで働くため、ダカール(セネガル)からフランスにやってきたBlack Girl、Diouanaの物語。

船でフランスにやってきた(ジャケ写通り)オシャレなDiouana。
ムッシュの車で到着したアパートメントで迎えるマダムに部屋を案内される。
カンヌ、ニース、アンティーブ…リヴィエラ海岸を望むこの地での生活に期待を膨らませるものの、すぐにメイド扱いで威圧的な態度も見せるマダムに困惑。

彼女は夫妻の3人の子供の世話をする乳母の仕事のつもりだったが、マダムは家事全般をやる使用人を求めていたのだ。

アパートに閉じ込められ、オシャレすることも否定され、口には出さないものの、反抗的な態度を見せるようになり、やがて・・・

無理矢理つけさせられるエプロン。
アフリカの木彫りのお面。
来客オヤジのセクハラ。
キレやすいマダムに比べ、落ち着いた対応を見せるムッシュも、金を渡せば解決すると思ってる。
・・・といった、人種差別(家庭内奴隷制度的)要素。

彼女のダカールでの生活、フランスに来ることになった経緯などを織り交ぜながら、荒削りな演出ではありますが、彼女の苦悩を静かに伝えてます。

ウスマン・センベーヌ脚本&初長編監督作。
※サブサハラ(北アフリカ以南)のBlack African初の長編映画のようです。

カルタゴ映画祭(チュニジア): Tanit d'or(グランプリ)
ジャン・ヴィゴ賞: Feature Film
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