akrutm

海へのオデッセイ ジャック・クストー物語のakrutmのレビュー・感想・評価

3.8
海に魅せられた男、海洋学者のジャック=イヴ・クストーと、彼の次男フィリップ・クストーを描いた伝記映画。私は全然詳しくないけれど、ダイビングで用いられるスクーバの発明者であり、海中生物を記録したドキュメンタリー映画『沈黙の世界』や日本でも放送されたTV番組で、一般の人々にも有名な人物である。

映画の中では、そのような業績や、調査船カリプソ号で世界中の海を探検する様子とともに、あがり症だけで女たらしであるジャック・クストーの人となりや、そんな父に反発しながらも尊敬もしていたフィリップ・クストーを知ることができたのは勉強になった。海や海中の映像も多いので、海やスクーバ・ダイビングが好きな人にとっては、見ておいて損はない映画だと思う。

ジャックを演じるランベール・ウィルソンの演技も良かったし、彼の成功を支えた妻シモーヌ役のオドレイ・トトゥもなかなか印象的。でもやっぱり、フィリップを演じたピエール・ニネがとても素敵。それだけに、映画の最後のほうは感傷的になった。
akrutm

akrutm