sanana

彼女とTGVのsananaのレビュー・感想・評価

彼女とTGV(2016年製作の映画)
3.2
「私は人生にしがみついて失うことを恐れていました。でも、人生はいつも目の前にあるのですね」
空想を生きる。彼女はそうだった。見知らぬ人に憧れ、素晴らしかった過去にしがみついて離れることをしなかった。
空想の中にいる事はとても楽なんだと思う。夢だけを追いかけて、実際に形になることもないけれど挫折することもない、傷つかない。でもそれでは成長できない。
こうして大人になっていくことを人はつまらないというけれど、それは成長するということ、痛みを知った深みのある大人になっていくということ。

最近は空想の世界が楽で、留まってしまっていたからハッとした。
ただやりたい、こうなったらいいなで生きていて楽しくて。
でもまず目の前のことに目を向けて。
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