パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たちのodyssのレビュー・感想・評価

【もう一つ】

パリ・オペラ座のバレエの練習風景や公演の模様、さらにはロシアのサンクトペテルブルクのマリインスキー歌劇場のバレエ公演の模様も収録されているドキュメンタリー。

私はバレエに趣味はないけれど、時々このようなバレエ映画が上映されると見に行く。
今回も、『ロパートキナ 孤高の白鳥』の監督の作品というので劇場に足を運んだ。

しかし出来はイマイチ。
作品の焦点がはっきりしないからだ。
何人かのバレエ・ダンサーや振付師、或いはいくつかの作品が紹介されているが、総花的であり、まとまった感興を残さない。

「パリ・オペラ座」というタイトルであるからには、オペラ座の歴史を詳細にたどり、過去の著名ダンサーや名作を体系的に紹介してほしいものだ。
残念ながら断片の集成、というにとどまる。
ハズレ、と評するしかない。