ちろる

隣人のちろるのレビュー・感想・評価

隣人(1952年製作の映画)
4.0
ピクセレーション技法の作品、そんなに観たことないけど、ピコピコっとしたエレクトリックな音と相まって楽しい。
実写だけど、どこかアニメのような感じで当時は特に斬新だったんだろうなー

ストーリーはシュールだけど、なかなか考えさせられる。
隣同士に家を建てたお父さんたちの、領地をかけた戦い。
国境ひとつの隔たりで、残酷な戦争を何回もも繰り返す私たち人間を揶揄している。
芳しいたんぽぽが生えた!
ほしい!このお花は僕のものだ!いいや、俺様のものだよ!
と、戦っても戦っても答えなんて出るはずない。
長閑で平和な日常が、神が大地に与えてくれた魅力的な資源を感謝せず、争いで崩される。
そしてまた人間も滅びゆく・・・
なんだか残酷な私たち地球人の未来を予言しているようでゾッとするブラックコメディでした。
ちろる

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