このレビューはネタバレを含みます
監督の実体験を元にした内容。
摂食障害を抱えて生きているひとは日本では22万人。
「なんで助けてって言わなかった?家族だろ。」
「お母さん信じられなかった?」
「聡子のことわたしが全部分かってる。」
「病院なんて行かなくていい、ちょっと栄養がないだけ。」
必ずしも家庭環境が要因になるわけではないけど、家族がどうにか出来る病気じゃあない。
吐いては後悔、食べても後悔、どれだけ自分と向き合えるか、自分自身との戦い。
「育ててくれてありがとうって言って欲しいのはあなたたちのエゴなのに、助けてって言えないのはわたしの勝手なのに」
親って押し付けがましいよね、わかる
マキは躁鬱かな。
会いたい時だけあって話したいことだけ話す、そんな関係が良いって躁の時しか会えないからでしょう。
あとめっちゃ食ってるし、抗うつ剤の副作用っぽい。
家や学校しかない狭いコミュニティーにいるとその中での出来事しかないから強迫性障害や摂食障害などの精神疾患に陥りやすい。
最近読んだ本に摂食障害は「見せる」身体をつくりたい、自分の身体を「道具」のように扱ってきた人がなりやすいって書いてあったけど、ダンス部なら尚更かも。
マキに出会って世界が少し広がって良かった。
実体験なだけあってリアルな映画だったな
聡子は有安杏果のオタク