たてぃ

我が闘争 若き日のアドルフ・ヒトラーのたてぃのレビュー・感想・評価

3.3
トム・シリングがヒトラー役と聞いて即借り。ん?7年前に公開されたのに今頃?…なるほど「帰ってたヒトラー」と同じタイミングでのレンタル開始か…あっ(察し)…それでもトム・シリングの凄まじい演技が見れただけでも十分です。(^_^;)

画家になるため首都ウィーンへ上京してきたヒトラー。住み家は貧民街にあって一部屋に何人もいるドミトリールーム。その部屋にはユダヤ人であるシュロモという名の初老の男性がいて彼は田舎から来た小生意気なヒトラーを自分の子供のように気にかけるようになる。そしてヒトラーが美術学校の入学に失敗すると「政治家目指せば?」とアドバイスを送ってから少しずつヒトラーの本性が現れてきて…

画家志望から政治家志望に至るところまでの尺が長かったのがもったいなかったですね…それまでは自信過剰な童貞野郎の上京物語なわけで…皆さんのイメージするヒトラーになっていくシーンをもっと見たかったですね。

史実と異なる点もあるかと思いますが、ヒトラーがどのような環境であんな悪人になっていくかを知るにはいいかもしれません。

「ピエロがおまえを嘲笑う」や「コーヒーをめぐる冒険」よりも前に作られた作品ですが、既にトム・シリングの演技がこんなに凄かったのかを知っただけで満足です。

《蛇足》予告編がないようなのでリンク貼っておきます(日本語字幕なし)

https://youtu.be/Wf2Nx1tim58
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