ぽち

名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵のぽちのレビュー・感想・評価

1.9
今でこそ大人にまでそれなりの人気があるが、あらためて最初のストーリー展開を見ると、やはり小学生低学年向けなのだと再認識できる作品。

惰性でシリーズの劇場版は全部見てしまっているので、「毒を食らわば皿まで」って事でTVのスペシャルとして製作された今作も鑑賞してみた。

TVアニメ版はほとんど見たことが無いのだが、漫画の方はぽつぽつと読んだことがある。元々青山剛昌の絵が好きだったので、作品を楽しむというより絵を見ていた感が強い。

原作は1994年からサンデーで連載開始だが、年代を考えても子供向けというカラーが強く出た作品と言えるだろう。
サンデーには今大人が読んでも楽しめるような作品が多かったが、今作はそれとは別の路線。

主人公が小学一年生という事もあるが、子供向けになっている一番の原因は無理な推理やトリックにある。
まぁ、毎週レベルの高いトリックを考えろというのが無理な話で、どうしても「あれ~、へんだぞぉ~」から続くお笑いの推理やトリックとなってしまっているのが難点だろう。

原作、TVアニメ、劇場版映画と全て長寿作品でそれは驚きではあるが、辞め時を逃してしまった作品であることは事実。
一番の興味はどうやってオチをつけるかだ。



余談。
今作でも爆笑シーンが沢山あったのだが、あらためて黒の組織の二人、ジンとウォッカはすごいな笑

時代錯誤の帽子を被って、目が見えない髪形で黒づくめ。おまけに車はポルシェのクラシック。

あなたたちの職業は目立っちゃダメなんじゃないの?
「目立っている」ってレベルではなく、「目立たない要素が無い」というすごいキャラ設定?

ギャグとして立派に成立しているのがすごいところだ。
ぽち

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