『街灯が決して多くない道を走るバス。
ぼんやりと外を眺める女性。
そこに一人の男性が乗車してくる。
何度となく目線が交錯し、彼は彼女の斜め後ろに座る。
ほどなく降りる女性を追って彼も降りる。』
・・・・となるとなんか怪しいじゃないですか。事件?
しかし「あなた私をつけているの!?」「いや、そうじゃない」と今度は彼が前を歩くが同じ家にたどり着く。室内の写真から、どうやらふたりはここに暮らすカップルのようだ・・・。
ってこれのっけから掴まれました。
サッカーの試合なら10分くらいで試合は落ち着くもんですが、手がかりすら掴ませようとしない監督。輪をかけて意表を突く方向に話は進みます。
Filmarks内でもweb上でも不評なこのタイトル。
「素材はいいんだけどいまひとつ・・」みたいなコメントの何と多いことか。
でもはっきり言ってわたしはとーーーーっても面白かったです!
もう一度アホ覚悟で、
とーーーーーーーーっても面白かったですよ。
確かにみなさんがおっしゃる部分もわかります。
この作品、かなり時系列バラバラです。だから唐突にインサートされる過去映像がともすると流れを遮ります。「ウザイ」というコメントも理解はします。
さらに全部観終わったあとでも、冒頭のシーンの位置づけが不明(コメント欄に)。
諸々膨らんだ想像をいったいどうしてくれるんだという気持ちもまあまあまあ。
冒頭から不安を煽られまくり、・・・・・・・ということでラストシーン。
わたしはこのシーンで、ようやく監督がこう言いたかったんだろうなあって場所にたどり着きました。・・というか勝手にたどり着いたと思っています。
「明日に向かって撃て」から
「Mr.andMrs.スミス」からの
これ、「ファインドミー」・・・。