トムヤムくん

光のトムヤムくんのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
3.9
視力を失っていく天才カメラマンと、視覚障害者向けの音声ガイドに携わる主人公の話。

伝えることの難しさ、表現することの難しさ、生きることの難しさ。表面的な意味ではなく、文字通り「映画愛」に溢れていないとこんな難しい題材の作品は生み出せないと思った。

「光」というシンプルなタイトルが何よりも秀逸で、たった一文字で様々な意味にも取ることができるし、映画の内容を的確に表現している。

ラストシーン、樹木希林の声によって読み上げられる音声には圧倒されてしまった。